HOME >> NPO みんなの市民活動 2002/5月上旬
  今回は、子どもたちが「たった一度しかない子ども時代」を豊かに過ごせるように、さまざまな体験ができる機会をつくり、環境を整える活動を行っている特定非営利活動法人「体験ひろばこどもスペース四日市」をご紹介します。役員の水谷さん、浜中さん、中筋さんにお話を伺いました。
子ども体験事業(ミステリーツアー)
── 活動を始められたきっかけは何ですか。

 最近の子どもたちは学校やクラブ、塾といった決められたレールの上を走ることに追われて、生気のない子どもが多くなっています。昔の子どもと違い、知識はあっても体験が少なくなっています。体験を通じ、知識を生きていく知恵に変えてほしいと思ったことです。

── どのような活動をされていますか。

 生のコンサートや演劇などの鑑賞を通じて、子どもたちの感性を育て表現する力を養う文化的な活動と、子ども自身の体験の場として毎月の「あそびの国」やキャンプなどの活動も行っています。2年前からは、子育てについて一人で悩んでいる母親が多いことから、子育て支援も始めました。

── 活動をしている中での、ご苦労と喜びは何ですか。

 大人が幸せでないと、子どもも幸せではありません。大人が楽しいという姿を見せてあげることにより、子どもが大人になりたいと思うようになるはずです。私たち自身の反省にもなるのですが、大人が幸せかというと、そういう状況ではないことが残念です。
 喜びは、子どもたちが育っていくことが見えることです。活動を通じて、親子・兄弟姉妹関係とは違う、横の関係ができていきます。ほかの子どものお世話をしたり、自分で考えて行動する姿を見ていると、私たちも子どもから元気をもらうことがあります。

── 今後の抱負は。

 私たちは、昨年12月に特定非営利活動法人の認証を受けました。会の「経営」という点では責任も増しましたが、社会的信用も高まり、活動に対する家族の理解も深まりました。
 会員が何らかの形でだれかの役に立ちたいという「自己実現」の場を目指しています。
 これからも、子どもがいつまでも来ることができて、三世代が集える場所を提供していきたいと思っています。
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