次世代育成支援対策行動計画
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第1回 四日市市次世代育成支援対策行動計画検討委員会 会議録


■ 日時
平成16年7月27日(火) 13:00〜15:00

■ 場所
四日市市役所 11階 第1委員会室

■ 出席委員(敬称略、順不同)
中西 智子  学識経験者(三重大学教育学部 教授)
加藤 緑   公募委員
松岡 江利子 公募委員
谷口 綾子  保育園保護者会代表(四日市市立保育園連合保護者会 副会長)
池田 光子  子育て市民団体関係者(子育ち広場∴ドロップin 事務局次長)
川口 豊   PTA代表(四日市市PTA連絡協議会 会長)
森 佐季子  育成会代表(四日市市子ども会育成者連絡協議会 理事)
石田 静代  民生委員・児童委員代表(四日市市民生委員児童委員協議会連合会 理事)
澗 富子   主任児童委員代表(四日市市民生委員児童委員協議会連合会主任児童委員部会
       副部長)
藤原 和夫  事業主代表(四日市商工会議所労働問題対策委員会 委員長)
邨瀬 千里  母子保健連絡協議会代表(四日市市母子保健連絡協議会 会長)

■ 欠席委員(敬称略)
松本 光雄  社会福祉協議会代表(四日市市社会福祉協議会 常務理事兼事務局長)

■ 内容
1.四日市市次世代育成支援対策行動計画検討委員会委員委嘱状交付

事務局
 このたびは、本委員会の委員を快くご承諾いただきまして誠にありがとうございます。本日は、第1回の委員会でございますので、委員長が選出されるまでの間、庁内推進本部幹事長の保健福祉部次長の方で、司会進行を務めさせていただきます。
 最初にお断り申し上げますが、この委員会は情報公開の一環として、審議会等の会議公開に関する指針に基づきまして、公開することが原則となっておりますので、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
 早速、委員のみなさまに委嘱状をお渡しさせていただきます。市長の方から順に席を回らせていただいて、委嘱状をお渡しさせていただきます。

(市長が委員に委嘱状を交付)

2.市長あいさつ

3.委員長・副委員長選出

事務局
 委員会の要綱に基づき、委員長をご選出いただきたいと思います。要綱の第4条、第1項および第3項をご覧ください。
 初対面の方がほとんどですので、事務局としましては、三重大学教育学部教授の中西委員に委員長を、また母子保健連絡協議会会長の邨瀬委員に副委員長をお願いするようご提案させていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

(一同異議なし。委員長は中西委員、副委員長は邨瀬委員に決定。)

事務局
異議がないようですので、本委員会の委員長は中西委員、副委員長は邨瀬委員にお願いしたいと思います。それでは、委員長、副委員長が決まりましたところで、委員長からご挨拶をいただきたいと思います。

4.委員長あいさつ

委員長
 三重大学の教育学部に勤めております。専攻は幼児教育です。幼児教育の中で子どもたちが生まれてから生涯の、特に生涯学習の中での「表現」というものを中心に勉強しております。四日市の次世代育成支援対策行動計画検討委員会のメンバーに選ばれ、光栄と思いながらも、重責を感じております。
 現在親である人たち、これから親になろうという人たち、10年後に親になろうという人たちのことも考えなくてはならないと思います。そのために、四日市市でも全庁あげて取組んでいこうという重責をもった委員会なので、幅広い立場の中から、みなさまのお知恵をいただきながら、より現実的で未来のある計画を立てていきたいと思います。

事務局
 ありがとうございました。大変申し訳ありませんが、市長は次の用件が入っておりますので、ここで退席させていただきますのでご了承ください。

(市長退席)

事務局
 ここからの議事につきましては、委員長にお任せしたいと思います。それでは中西委員長、よろしくお願いいたします。

5.議事
 (1)行動計画について


委員長
 さっそくですが、事項書の「5.議事」に入ります。「(1)行動計画について」を事務局からご説明いただきます。

事務局
 合計特殊出生率が1.29となっていますが、国はミレニアムベイビーの反動で持ち直すと予測しているようです。子どもの数が少ないと、年金等の社会保障制度が成り立たなくなる恐れもあります。
 そのため、国は昨年、次世代育成支援対策推進法を制定し、「すべての働きながら子どもを育てている人のために」、「子育てしているすべての家庭のために」、「次世代を育む親となるために」という三本柱を自治体、企業の積極的な取組みの基本的な施策として提示しています。 国の今後の推進方策としては、平成15年度と平成16年度を次世代育成支援対策の基盤整備期間として、一連の立法措置を講じる、としています。平成15年度には、「次世代育成支援対策推進法」の制定と「児童福祉法」の改正を行っております。また、平成16年度には、「児童手当制度の見直し」、「育児休業制度等の見直し」などを行い、平成17年度以降も引き続き、法や制度の整備に取り組んでいくことになっています。
 策定に関する基本的な事項は、「子どもの視点」や「次代の親づくりという視点」等の8点となっています。
 市町村においては、サービス対象者に対してニーズ調査を実施し、説明会等の開催で住民の声を聞き、可能な限り事業量の目標を設定して、5年後に計画の見直しを行います。
 内容に関する事項では、「地域における子育ての支援」、「母性並びに乳児及び幼児等の健康の確保及び増進」、「子どもの心身の健やかな成長に資する教育環境の整備」、「子育てを支援する生活環境の整備」、「職業生活と家庭生活との両立の推進」、「子ども等の安全の確保」、「要保護児童への対応などきめ細かな取り組みの推進」というふうに、行政の全般に渡っています。
 一般事業主行動計画については、従業員301人以上の企業を対象としています。企業として、子育てに当たっての職場環境の改善に対する取り組み姿勢を定めるよう求めています。
 特定事業主行動計画については、国や地方公共団体の機関が、一般事業主行動計画と同じように計画を策定することになっています。

委員長
 今の説明に対して、何か質問等はございませんか。 (質問なし)

 (2)今後のスケジュールについて

委員長
 続いて、「(2)今後のスケジュールについて」ご説明いただきます。

事務局
 庁内体制の「推進本部」は、助役を本部長とする「本部会議」と保健福祉部次長を幹事長とする「幹事会」、その分科会である「作業部会」で構成されています。
 また、作業部会は、「保健福祉分科会」、「教育分科会」、「地域・生活分科会」、「安全・住宅・就労分科会」に分かれており、それぞれ関係する担当者を配置しています。この作業部会が中心となって施策・事業を積み上げていくことを考えています。
 検討委員会については、それぞれの立場や専門的な面から貴重なご意見をいただく場であると考えています。その意見を出来るだけ反映した形で、より良い行動計画として作りあげていきたいと思いますので、よろしくお願いします。また、素案の段階でパブリックコメントとして市民のみなさまに意見を求めて、それを検討委員会の場で議論していただきながら、計画に反映していきたいと考えています。
 事務局は、市長公室政策課、保健福祉部児童福祉課、教育委員会教育総務課によって構成されています。
 今後のスケジュールについては、本日が第1回検討委員会、8月下旬に第2回検討委員会を予定しています。第2回検討委員会の事項としては、県へ報告する特定14事業の定量的目標値の報告と行動計画の骨子となる中間報告案を提示する予定です。11月には中間報告を行い、広く意見をいただく機会を設けたいと思います。その後の検討委員会で委員のみなさまのご意見をいただきながら、行動計画を最終決定し、3月には議会への報告となります。厳しいスケジュールで委員会のみなさまにはご苦労をおかけしますが、ご協力をよろしくお願いします。

委員長
 ご質問等ございませんか。
11月の住民説明会には、われわれ委員も参加するのですか。

事務局
事務局で対応させていただきます。

委員長
 他に質問がないようでしたら、次の「(3)ニーズ調査"子育てについてのアンケート"結果報告書について」をご説明いただきます。

 (3)ニーズ調査"子育てについてのアンケート"結果報告書について

事務局
 行動計画を策定するにあたり、ニーズ調査を平成16年3月に実施しました。対象は、就学前児童の保護者2000人、小学生の保護者2000人で、回収率は就学前児童が49.4%、小学生が42.5%でした。本市の行うアンケート調査の回収率は33〜35%ぐらいなので、本市のアンケートとしては回収率は高かったと思いますが、事務局としては回収率がもう少し上がると思っておりました。
 就学前児童では、回答者のほとんどが母親でした。このことは、小学生児童でも同じ結果でした。家族構成は、72.7%が核家族です。園などへ預けているかでは、3歳児では70%近く、4歳児〜5歳児では、ほとんどが保育園か幼稚園に通わせています。
 「地域社会での子育て」では、0〜1歳児の2〜3割は賃貸で住んでいて、4歳以上になると7割台は、持ち家(一戸建)で住んでいることになっています。
 「親同士の仲間づくり」では、7割には相談できる友人がいますが、親どうしのつきあいがない家庭も3割弱あります。
 「育児への自信」については、「自身を持てない」と回答した人は42.1%います。
 「お母さんの職業」のところでは、回答者982人のうち360人のお母さんが就労しています。
 お父さんについては、子どもの世話のために仕事を休むことは難しい、との結果も出ています。
 通園先への現状評価については、私立保育園への評価が、公立保育園よりも概して良いという結果が出ています。
 子育て支援施策への意見と要望では、子どもの医療費助成をしてほしいなどの意見が多く出ています。 次に、小学生児童の結果ですが、家族構成をみると、核家族は63.7%で、就学前と比べると、少し低くなっています。
 「お母さんの職業」のところでは、529人が就労していると回答していて、子どもが小学校に通い始めると、働く母親が増えてくるという結果になっています。
 子育て支援施策への意見・要望では、学童保育所の充実への要望が強くなっています。

委員長
 さらに詳しい内容については、各自お目通しいただきたいと思います。今の報告に対して、ご質問、ご意見はございませんか。

(質問なし)
 (4)各委員より自己紹介を兼ねて、それぞれの視点や立場から、現状や課題等の
    意見交換

委員長
 委員の挨拶もかねて、意見交換を行いたいと思います。お名前とお立場からの意見をお願いします。

藤原委員
 四日市商工会議所労働問題対策委員会の委員長をしており、商工会議所から事業主の代表として参加しました。事業主に関わる問題が私の範疇だと考えています。近年、各事業所においても、子育てに対しては、神経を使っており、法律的にも変わってきていると思います。今後もより改善されていくように、事業主としての立場からの意見を述べたいと思います。

澗委員
 民生委員の主任児童委員をさせていただいています。民生委員になって11年になり、7年間「あそぼう会」のお手伝いをして、現役のお母さんと話したり、子どもと遊んだりしています。その中でお母さんの意見を聞いたこと、また感じていることなどを述べさせていただきたいと思います。

石田委員
 事務局の説明の中で、民生委員・児童委員を知らない方が7割あるということでしたが、守秘義務がございますから知られていないのは当たり前としても、自分たちのPRの努力不足を感じました。
 相談支援をするという立場上、知られていなかったのはショックです。自分たちの働きが知られていないのが原因ですが、現代の社会情勢の中で、虐待あるいは誘拐などさまざまな子どもの問題があります。
 それから、三重県の紀和町では高齢化率が50%を超えており、「子どもがいないので子どもの心配はない」との声を聞き、「子どもがいないことが心配ではないのか」と言いたかったです。高齢化以上に少子化が進んでいることを嘆いています。

森委員
 育成会(子ども会育成者連絡協議会)理事をしています。今現在、小学校4年の長男と小学校2年の長女がいます。長男を生んでから二ヶ月で仕事に復帰し、祖母と一時保育を利用しながら何とか子育てをがんばっていました。しかし、仕事、家庭、育児での大変さを実感しましたので、長女を出産してからは子育てに専念しました。それからは「あそぼう会」などを利用して、いろいろなお母さんと出会って、子どものことに関する話をしています。
 子ども会の役員は大変で、役員をしたくないという親のエゴで、子ども会をやめるという現状があります。子どもは、育成会の活動に参加したいのに、親のために参加できないことが可哀想かなと思います。みなさまのご意見もお聞かせ下さい。

川口委員
 一番下の子どもが中学生になりまして、本来の小さい子どもの子育てというところからは離れています。振り返ってみて、自分がどのぐらい子育てに関わってきたかを考えると、子育てに参加したくてもなかなか参加できないという状況もありました。
 PTAは全員参加ではありますが、中学校になると母親の5割以上が働いていて、なかなかPTA活動には参加してもらえません。父親にどうしたら参加してもらえるかも考えていきたいと思います。

中西委員長
 「親がなくても子は育つ」という言葉がありますが、母は仕事で夜遅く、朝も早かったこともあり、私自身、近所の人に育てられた気がしています。何らかの事情で両親が離婚される子どももいますが、お父さんでなくてはいけない、お母さんでなくてはいけないというより、今こそみんなで子育てをしていかなくてはいけないと感じています。私自身は、親だけでなく、近所の方たちにも育てられたことに感謝しています。
 次世代は、昔のように地域の人のまなざしが子ども1人1人を見つめているんだというテレパシーが伝わることが重要で、四日市市がそのようになっていけばいいなと思います。お父さん、お母さんがいる家庭が多いですが、そうでない子どもたちが普通じゃないというとらえ方は寂しく思います。

邨瀬委員
 子どもが小学校4年生の時は家庭にいましたが、その後働きに出ました。今は、子どもとの関わりを持ちたいと思い、近鉄のベビー相談室に週1回行っています。そこにみえる家庭は、幸せな家庭が多いと思います。
 中日新聞のデータでは、「男性は会社の雰囲気、経済的な面で休みがとりにくい」と出ていました。社会全体で面倒を見ていく時代ではありますが、やはり家庭の中でお父さんとお母さんの2人がバランスをとって、子どもの面倒をみてもらいたいと思います。特に心の問題を大切にしていただきたいと感じています。
 そのような事も踏まえて、企業の努力のいっそうのお願いをしたいと思います。公的な施設に重点をおいて、安心で安全なお産をして、安心で安全な子育ての雰囲気が出来ることを切に願っています。

池田委員
 「子育ち広場ドロップin」にいます。名前の説明をすれば、私たちが何をしたいかが分かってもらえると思うので説明します。「子育て広場」か「子育ち広場」か最終まで迷いましたが、目指すところは子どもたちと一緒に育ちあうところ、ということで「子育ち広場」になりました。そして「ドロップin」は、一茶の句に、「露の玉、出来損ないはなかりけり」という句があるそうで、「出来損ないはない、生まれてきて、そのままで、あるがままでいいんだ」という事を私たちも思っていましたので、露の玉にしようかとも思いましたが、高校生がドロップではどうかと言い出してくれたので、その意味を辞書でひいてみたら、drop inで「ちょっと立ち寄る」という意味があったので命名しました。
 それから三重チャイルドラインセンターというところで、週1回、金曜日の2時間から4時間ぐらい、18歳までの子ども専用電話に関わっています。そこは、指導も指示もしないで、かけてくる子どもたちの心に寄り添って受け止めるというところです。今は大人の方も電話を受けていますが、開設当初は15歳から25歳の若者がやっており、その若者たちに日々しごかれています。

谷口委員
 四日市市立保育園連合保護者会の副会長で、3歳10ヶ月の娘、1歳5ヶ月の息子の子育てに奮闘中です。
 小さい子どもを持つ親として、働く親にとって、施設面だけでなく、気持ちの面でも育てやすい環境になってほしいと思うので、そういう面で意見を言えたら良いなと思っています。

松岡委員
 昼間は仕事を持っていて、子どもは中学2年と小学2年で、いずれも男の子です。小学2年の子は学童でお世話になっていて、午後6時ぎりぎりまで面倒をみてもらっているので、指導員の方々には感謝する以外、他に言葉は見つかりません。働かせてもらっていることを喜んでおります。
 朝の旗当番で、あいさつをしても返ってこない子どもたちをみると寂しくなります。知らない人でもないのに、なぜあいさつも出来ないのだろうと思います。私たちの子どもの頃はもっと地域の人とコミュニケーションがとれていた時代だったように思います。そういう話ができる地域になれるように努力していきたいと思っています。

加藤委員
 子どもが好きで、幼児教育に携わって、幼稚園教諭をしていました。結婚して出産と共に我が子は自分の手で育てたいという思いから、子育ての期間は退職して、育児に専念していました。
 今は小学校6年と小学校3年の男の子がいますが、下の子が公立幼稚園に入園したのを機に、幼稚園の「あそび会」のボランティアに3年ほど関わってきました。教育委員会の子育て支援事業として、富洲原地区で子育て支援事業を立ち上げて運営しています。ファミリー・サポートセンター事業の会員に登録もしていて、お迎えの依頼を受けて、お母さんが帰られるまで自宅で子どもを預かる仕事もしています。図書館ボランティアで本の読み聞かせも行っています。
 今、子育てを現役でされている若いお母様方は、心の問題というか精神的な面でのケアやフォローをしてほしい世代であると思います。心理学をもっと重視すべきであり、親のフォローの方が大切だと考えています。子育て支援と言いながら、親を救わないと子どもが救われないという環境があり、大人に対する専門的な知識が乏しいので、もう一度学び直さないといけないと思っています。今の大人の世代、若い世代の心のケアをしていかないと、これからの次世代の子育て支援は難しいと思うので、是非そういう点を重視していただけたらなと思っています。

委員長
 ご出席の委員の方たちから抱負をおうかがいしたんですけれども、みなさま、多方面にわたってご活躍の方たちばかりが出席していただいていますので、これから充実した内容の委員会として発足できるかなと思って大変喜んでいます。今日の事項書の中では、意見交換ということになっていますが、何か交換するご意見ありませんか。

委員
 アンケートについてです。市のその他のアンケートよりも回答率は高かったとのことですが、アンケートを出さなかったお父さん、お母さんのお気持ちも察していただきたいし、少数意見も重視していただきたいと思います。単に多い順ではなく、少数回答である、貧困家庭の補助、虐待、子育て教室、ひとり親家族への援助なども踏まえた上で審議していただきたいと思います。マスコミ等でもアンケートで数字の高いものが、本当のみなさんのご意見ととらえる傾向がありますが、この回答を出さなかったお父さん、お母さんのお気持ち、また少数意見を採り上げた上で検討していただきたいと思います。

委員
 アンケート結果の中の「母親が子どもと過ごす時間」で、0時間という方が就学前児童では0.0%、小学校の場合は0.3%あります。こういうお母様はどういう方と推測されますか。職業をお持ちとしても、私には理解できないのですが。

委員長
 事務局の方からお願いします。

事務局
 お答えさせていただきます。たとえば、今、邨瀬委員がご指摘のものは、「母親が子どもと過ごす時間は何時間ですか」という設問ですが、0.0%とは1人もいなかったということです。

委員
 小学校は0.3%になっていますが?

事務局
 「一緒に過ごす時間」という定義をアンケートの中では特に具体的に示していませんので、どういう人がこういう答えをしたのかということに関しては答えにくいのが現実です。
 小学校の方では、0時間が0.3%、30分未満が0.0%、1時間未満が0.2%となっていますが、基本的には、一緒に寝ている時間を省いた時間が回答に上がっています。例えば、仕事をしている方もみえますし、一緒に何かを遊んだという時間がないのかな、ということが考えられます。

委員
 今の邨瀬委員の意見なんですが、私の知り合いには施設に子どもを預けておられる方がみえて、そういう方は、平日ゼロ時間ということもあり得るのではないでしょうか。

委員長
 いろんなご家庭の事情がありますからね。
 ある意味で、こういうデータは数字のマジックという側面もあるので、単純には納得できない点もあるかもしれませんが、だいたい大枠ではご理解いただけるのではないかと思います。他にはよろしいですか。

 (5)その他 委員長
 事項書の「その他」について、事務局から何かありますか。

事務局
 先ほど、委員会のスケジュールのところでご説明させていただきましたが、第2回の検討委員会を8月の下旬から9月の上旬で予定させていただきたいと考えております。内容については特定14事業の目標値のご報告ができるかと考えております。また、行動計画の骨子となる中間報告についても、可能な限り第2回目の方でご提示させていただきたいと思います。
 その内容について、検討委員会が開催される前に出来るだけ早く資料の方をお手元に届けさせていただくよう努力いたしますのでどうかよろしくお願いします。私の方からの連絡事項は以上です。

委員長
 平成21年度の目標事業量まで報告するようになっていますが、大変な事だと思います。

事務局
 お話が出ましたので、補足させてください。平成17年度と平成21年度と書いてありますが、これを出すためには、17年、18年、19年、20年、21年と5ヵ年の具体的な目標事業量を出します。
 また、推計ニーズ量については、今日報告しました、アンケートの結果報告の中で、この事業に関係する項目を抽出し、具体的なニーズ量を推計することになります。ここでは、具体的なニーズ量という数字になるため、回答が多い、少ないということが関係してきます。

委員
 次回の委員会日程が設定されているのなら、教えてほしいのですが。

委員長
 いかがでしょうか?

事務局
 予定では、8月下旬ぐらいでお願いしたいのですが、事務局では、特に決めていませんので、委員長の方で、みなさまの日程調整をしていただいて、今日決めていただけるとありがたいのですが。

(8月31日(火)13時30分からに決定)

事務局
 では次回の日程は、8月31日火曜日の13時30分からということにさせていただきます。会場等につきましては、また改めまして事務局の方から、ご連絡を差し上げますのでよろしくお願いいたします。それから、ご欠席、ご都合の悪い委員さんで、これだけは言いたいということがございましたら、事務局の方にお申し付け下さい。

委員
 このアンケート結果を大事にしたいと思うのですが、これは結局、対象者の何パーセントぐらいになりますか。無作為の2000名と言われましたが、2000名という数字もどこから出たのかなと思いました。学校なら学校の子どもさん、親御さんみんなに出せば良かったのにと思うのですが。

事務局
 結果報告書の2ページのかっこ内の数字が母集団です。無作為に抽出ですので、作為的でなく、単純に抽出をかけたということです。どうして2000人になったかというと、1000件を回収数と想定していて、そのぐらい回収するには2000ぐらいは出す必要があるだろうということで、2000になりました。

委員
 私は、「民生委員の名前を知らない」の7割に引っかかっています。「あそぼう会」に行っているお母さん方は、民生・児童委員を知っていただいているつもりでした。これは民生・児童委員としての活動を再確認しなくてはならないという違う方面で活用させていただきたいと思いますので、お聞きしました。

委員長
 アンケートは対象が広いし、それぞれいろんな立場の方がいるかと思います。民生委員・児童委員の立場のお気持ちも大変よくわかりますし、ただその存在を知っている人、知らない人のお立場もあるかと思います。ある意味では、知らない人たちが知らないまま済んで行く人もいるわけです。
 でもみなさん民生委員・児童委員の方たちには、分かっている方たちは感謝しておられると思います。私の教え子でそういう仕事をしている人もいますが、本当に大変なご苦労があると思います。

委員
 虐待問題がクローズアップされておりまして、虐待が起こる前の予防ということに心を配らなくてはならない時期になっています。その中で相談支援を活動の一環としている私たちにとって知られていないということは、努力不足としての反省の材料にさせていただきたいと思います。

委員長
 努力不足ということではないと思います。

委員
 守秘義務の問題で不安を感じられる方もいるかと思いますし、援助してほしいと思って相談に行ったときに、例えば叱られたり、不当な取り扱いを受けたという経験が非常に多いということもあるのではないでしょうか。そのあたりの問題も、みなさまの間でよくお考えいただけたらありがたいんじゃないかなと思います。

委員
 少し内容が変わりますが、学童保育は10人以上でないと認定されないわけですか。9人ではダメ、10人ではいいわけですね。

事務局
 先ほども学童保育の話が出ましたが、最近は特に学童保育への希望者も多く、そういった意味でこれからいろいろと議論いただく中で、ご意見も出てくるのかと思います。今おっしゃっていただいたように、補助基準がございまして、現在は10人以上という制限ございます。先ほどおっしゃっていただきましたように、地域での子育てということで、四日市市の場合は、民設民営という形で昭和47年頃から学童保育を立ち上げておりまして、現在のところ、そういう形で進めております。
 また今後、色々ご意見をいただくことになるかと思いますが、よろしくお願いいたします。

委員
 行政は、杓子定規に考えないとダメなのでしょうか。

事務局
 弾力的に考えなくてはならないと思いますが、学童保育所という形で運営いただくということになりますと、基本的には継続性ということもいりますし、途中でやめたということになってしまっても困ります。
 そういう点では、ある程度きちっとした組織のなかで実行していただくということもございますので、やはりある程度の規模でもって、運営が確実にのっていくものでないと先行きのこともあろうかと思っております。

委員
 先ほど出ました評価の問題ですが、市立の保育園・幼稚園は私立に比べて、数字が良くないように思います。これから努力して、私立以上の数字が出ますようによろしくお願いいたします。

事務局
 公立保育園28園を回って、園長といろいろと話をしましたら、みな、頑張っていると言うんです。先ほど、子どもさんよりお母さんの方が大事じゃないかということで、最近この対応で振り回されているぐらい多忙だけれども、頑張っているとの声を聞いてきました。アンケート結果からみると、大変満足しているという数字では、相当水を開けられており、これは真摯にとらえなくてはならないと考えております。

委員
 意外ですよね。行政に携わっているものとして、私もこの数字を見てびっくりしました。

委員
 それに関係あるんですけれど、国公立の大学でも今の時代、営業に回っていると聞きました。私立の大学に食われているからだそうです。四日市の公立の幼稚園・保育園も見習ってもらったらどうかと思います。

委員長
 公立の幼稚園の先生たちも、保育園の先生たちもある意味で、「営業」という言葉は適切ではありませんが、園児募集の努力はかなりなさっていると思います。
 私立と公立とでは趣旨が違います。建学精神を持った私立。いわば、うちはこういう主旨でこういう保育をしていると。公立はそういう部分は際だったものがなくて、公立としての主旨で保育をされています。おっしゃるように営業努力は必要かもしれませんが、していないのではなくて、公立の先生はそれぞれになさっていると思います。

委員
 公立を擁護するわけではないですが、私立には当然それなりの費用負担がかかっています。無作為に抽出しているので、私立に行っている方、公立に行っている方、両方みると、たとえば、公立の方が私立の方を見てバスの送り迎えがあるのが良いといっても、バス代もかかるし、決して、公立の方がお役所仕事でおざなりにやっているわけではございません。それは、保護者の方も感じていると思いますので、その点、ご理解いただきたいと思います。

委員
 塩浜地区は、公立の幼稚園に1名の入園もありませんでした。保育園と統合すると聞いていますが、どうなるのか不安です。そんな中で、地区外の私立に行く父母が多いように感じています。

委員長
 私は、乳幼児教育の専門の立場に立っていますが、公立の幼稚園は定員が減る傾向が大きくみえます。私立幼稚園は、3歳になった時点で教育が許されていますが、公立はそれができません。公立は4歳児・5歳児しかしないとか、3歳児の対応がまだしていないとか、地域によっていろいろな差があります。私立はニーズに応じた対応がすぐ出来ますが、公立は出来ません。送迎バスの話でもそうですが、親御さんがどこを選ぶかという問題だと思います。だからといって、公立が私立の幼稚園のようにする必要はないと思いますし、公立は公立の幼稚園として、きちんと機能していけばありがたいと思います。
 また、幼保一元化の動きもあり、国で動いているところもあります。幼稚園は3歳から就学前、保育園は赤ちゃんから就学前で、重なる部分があります。保育園も教育しており、幼稚園は教育の他に生活指導もしています。バランスをどう考えるかは、厚生労働省と教育委員会の立場もあり、それぞれの幼稚園・保育園の先生方の立場もあり、すぐにまとまってはいませんが、三重県内では、「幼児園」という形で、幼保一元化のスタートを切っている公立の就学前教育施設がございます。

委員
 「どうなっているかのか」と親御さんから聞かれることがあり、知らないというのも無責任な気がするので、この場を借りてお尋ねするのですが、先生から教えていただいて理解できました。

委員長
 そういうことも含めて、今回の委員会で、いろいろな問題点を洗い出しながら、検討していきたいと思っているので、よろしくお願いします。

委員
 富洲原地区では、人口が増えて、公立幼稚園希望者が1クラスしかなくて、毎回抽選があり、入れるか入れないかわからない状態でした。署名活動をして、教育委員会にかけあい、1クラス増設していただいて、全員が入園できるようになりました。公立幼稚園ですが地域的には人気があります。
 あとひとつ公立保育園と公立幼稚園の違いとして、保育園の方が事情を抱えた家庭が多く、心のケアが必要な部分が多いように思います。公立幼稚園の方が、ある程度の枠に入る一般的な家庭のお子さんが多いので、問題は少ないですが、保育園はいろんな方が集まっているので、ご両親がいなくて、おじいちゃんやおばあちゃんに育てられているなど、いろんな状況があって、ぜひ保育カウンセラーの設置等の心のケアを保育園にはお願いしたいと思っています。

委員
 事務局の方にお尋ねしたいのですが、この法律の中には、思春期の問題、性の問題、生殖異常の問題まで含まれていますが、その辺はとても難しいと思います。ここの目標事業量の中には加わらないのでしょうか。

委員長
 事務局の方からお答えいただきたいと思います。

事務局
 医療、保育、虐待、安全、道路整備、まちづくりなど範囲がとても広いです。その中で可能な整備目標値をおさえていきなさいということで、学校教育とか、いろんなところで性教育も行政としてはおさえていかなくてはならないと思っています。
 委員長、そこでご相談ですが、例えば、2回目・3回目ぐらいまでの検討委員会では、なるべく事務局としては委員のみなさまのご意見をたくさんお聞きしたいと思いますので、2時間のうち、30分は事務局の報告で、1時間はテーマを絞って集中的に論議してもらって、残り30分はフリートークという時間の割り振りにしたいのですが。みなさまの意見を聞いてもらって、テーマを出していただければ、次回に結びつけたいと思います。

委員長
 ご提案のように、1時間はテーマを絞って、お話が出来るのは大変ありがたいですが、テーマを決めるのは、我々の方で決めるのでしょうか。テーマを絞って話しをするのなら、個人的には、子育て支援は四日市の行政として、あらゆる方面から実践されていると思います。しかし、市役所が子育て支援を実践しているとしても、知られてないこともあると思います。子育て支援は小さい子に対しては、かなりやっていらっしゃると思うので、地域はどれだけやっているか全部知りたいです。我々が地域に戻ったとき、PRできると思います。
 ここのメンバーは、それぞれのお立場で出席していただいているので、今行っている乳幼児とか児童までの子育ての施策の中でやってらっしゃることを教えていただけるデータを集めていただいたらどうでしょうか。いろいろな部署でなさっていると思うので、もし可能なら一覧表を作ってほしいと思います。 ここで、今ご意見が出たのは、小さい子どもを持つ親御さんに関することですが、これから親になる若者にも焦点をあてなくてはならないという気もします。5年後、10年後を考えると中高校生も視野に入れないと。小さい子どもばかりにこの委員会の時間を費やすことは出来ませんので、そういう観点でテーマを絞りたいと私は思います。これから親になる人を育てないといけないですから。

委員
 女性問題にも関わってくると思います。
 今、心のケアと言われましたけれど、ドメスティックバイオレンスの影響を受けて、子どもへの虐待に走るというお母さんもいます。子どもさんだけじゃなくて、いろいろな世代のことを検討する必要があると思います。

委員長
 具体的に、今日出された意見を事務局と相談をして、テーマを決めて、ご案内をお送りするときにお知らせするということでよろしいでしょうか。今、一本に絞るのは無理だと思います。 今お話いただいた流れの中でテーマを絞りたいと思います。テーマを決めたら、資料は行政からいただき、我々がそのテーマについて意見を出し合いながらまとめていく。その責任が我々にあります。

委員
 保健センターがメンバーに入っていないように思いますが。

事務局
 メンバーについては、推進体制にもありますが、保健センターも入っています。 今後は、テーマを決めてお話いただく際に、関係のセクションについては、検討委員会に出席をさせていただいて、委員さん方のご意見を承り、あるいはご説明を申し上げるということでご理解いただけないでしょうか。
 子育て支援のメニューについては、今日お配りした「子育てエンジョイブック」がございます。これは3年ほど前に作ったもので、その後の改訂版は出していませんので、情報は少し古いですが、かなりの精度で網羅しております。次回の会議でエンジョイブックの補足という形で事前にお手元にお届けしたいと思います。

委員長
 今日は3時までということで、まだ時間がございますが、いかがでしょうか。

委員
 一般事業主行動計画ですが、先ほど、対象が301人以上の会社だとお聞きしましたが、それ以下の会社は対象外なんでしょうか。

事務局
 対象外です。任意でお作りいただくのはかまいませんが。

委員
 301人以上の企業はかなり大きな会社になると思います。当然、そういうところにお勤めの方ばかりではないと思いますので、そういう方に対しても、やはり父親が参加できるような体制を、というのは行政の方で指導なりPRなりを十分していただきたいと思いますので、その辺のところを含めましてよろしくお願いいたします。

委員長
 希望的なことを言わせていただくと、理想論だと叩かれるかもしれませんが、今おっしゃられたように、300人までのところは出さなくてもいいことになっています。例えば、お父さんの子どもへの関わり方は大事であり、お母さんだけが子育てではないと。そういう意味で、これから親になる人たち、将来親になる人たちが、お父さんというのはこんなに自分の人生にとって大事だったとか、子育てには必要なんだということが分かってもらえるような方向のものに我々が共通認識として必要ならば、こちらの方に組み込んでいくことも可能じゃないかと思います。お母さんだけが頑張るんじゃなく、お父さんとお母さんが育てないといけないと思います。地域の人たちも、自分には孫も子どもも今はいないけれど、地域の子どもにそういうまなざしを向けてくれるということを考えていった方がよいのかなと思います。そこにはお母さんへのフォローとか、お父さんへのフォローとか、そんなことも出てくると思います。

委員
 2000人の方へのアンケートですが、この場でお話を進めていただく上で、外国人の方のお子さんも踏まえた上でお話を進めていただければありがたいと思います。虐待事例・登校拒否事例の中に、外国人の方も出てきます。そういうことは、アンケートの中には含まれているのでしょうか。

事務局
永住権のある外国人の方は、2000人の抽出者の中に含まれています。

委員
 こだわるようですが、回答できなかった外国人の方の子育て支援も踏まえた上で進めていただくことをお願いしたいと思います。
 お父さんの虐待で外国へという方もあるので、いつも頭から離れません。相談支援の訪問でも、外国人の方の対応が難しいと聞いています。

委員長
 他にないようでしたら、今日はこれで、終わらせていただきたいと思います。長い間ありがとうございました。また、次回を目指して問題提起していただいて、充実した討論が進んでいけばと思います。
(以上、終了15:00)


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