薬局

部門について

薬局長ごあいさつ

 薬局は院内のお薬に関する業務すべてを担当する部門です。我々、薬剤師の使命は患者さんに正しく、安全にお薬を提供することだと考えています。患者さん一人ひとりの状態を把握することはもちろん、チーム医療の一員として医師・看護師等とも情報を随時共有して緊密な連携を図っています。

 また、外来の患者さんであればお薬をお渡しする窓口で、入院患者さんであれば病棟のベッドサイドで、お薬の正しい飲み方や薬効・副作用などの説明をしたり、患者さんからの質問にお答えしたりすることで、患者さんが安心して治療に専念できるよう努めています。

 お薬に関して、ご不明な点等ございましたら、薬剤師までお気軽にご相談ください。

薬局概要

スタッフ紹介
薬局長 加藤 浩
薬剤師 30名
助手 2名
事務員 1名
資格取得状況
  • 日本病院薬剤師会 日病薬病院薬学認定薬剤師 15名
  • 日本薬剤師研修センター 認定実務実習指導薬剤師 2名
  • 日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師 1名
  • 日本臨床腫瘍薬学会 外来がん治療認定薬剤師 1名
  • 日本腎臓病薬物療法学会 腎臓病薬物療法認定薬剤師 1名
  • 日本腎臓病協会 腎臓病療養指導士 2名
  • 日本静脈経腸栄養学会 NST専門療法士 1名
  • 日本アンチ・ドーピング機構 公認スポーツファーマシスト 3名
  • 日本DMAT隊員 1名
  • 三重県災害薬事コーディネーター 4名
認定施設
  • 薬剤師実務研修受入施設

業務紹介

調剤室(外来調剤、入院調剤)

 医師が発行する処方箋に基づき、様々なお薬の調剤を行っています。令和4年からは計数調剤支援システムを導入しています。このシステムは医薬品についているバーコードを読み取り、薬剤名や規格、数量の間違いを防止し安全な調剤を行うためのシステムです。
 このようなシステムを活用し、薬剤師が行う対物業務(調剤、調製など)にかかる時間を減らし、対人業務(患者さんへの薬剤管理指導やチーム医療への参画など)の時間を増やすことで、医療の質向上に向けた取り組みも積極的に行っています。

薬品庫(注射調剤、麻薬管理業務)

 処方された注射薬の品目・数量、投与経路・投与量・投与速度、混合時の問題等を確認し、注射薬を患者さん毎に1日分ずつ個別に準備をして病棟へ供給する業務を行っています。

 麻薬・向精神薬の管理については、薬局長が責任者となり厳重な管理を行っています。麻薬・向精神薬は法律に基づき管理する必要があるため、院内の研修を通じて、医師、看護師、事務職などの多職種への啓発も行っています。

無菌・製剤室(抗がん剤調製、無菌注射調製、院内製剤)

 外来・入院患者さんの抗がん剤を、抗がん剤専用の安全キャビネットを使用し、抗がん剤の飛散を防ぎ、無菌的に調製しております。さらに医師、看護師、がん薬物療法認定薬剤師と連携し、個々の患者さんの症状に合わせた抗がん剤を安全かつ正確に提供できるよう努めています。

医療ガス

 医療ガスとは、診療に用いる酸素、各種麻酔ガス、吸引、医用圧縮空気、窒素等を指します。普段の管理はもとより、定期的に院内の研修会で適正な使用方法を啓発しています。

医薬品情報室(DI業務)

 医薬品情報室では、医薬品に関する多くの情報を収集・整理し、患者さんに有効かつ安全な薬物療法を実施して頂くため、その情報を医師、看護師、その他の医療従事者や患者さんに提供・伝達しています。

病棟業務(病棟業務実施加算、薬剤管理指導)

 各病棟に担当薬剤師を配置し、薬剤管理指導業務を実施しています。薬剤管理指導業務は、持参薬の鑑別から始まり、患者さんへの薬の説明・副作用の説明、相互作用のチェック、副作用モニタリング、適正で合理的な薬物治療の提案、薬物血中濃度モニタリング、服薬アドヒアランスを良好に維持するための提案、医療スタッフから相談応需など多岐にわたっています。

チーム医療

 当院では、医師を筆頭に多職種のスタッフが集まり、患者さんを中心としたチーム医療を行っています。チーム医療の一員として薬剤師の専門性を発揮するために感染対策、栄養管理、緩和ケア、褥瘡対策等の各種委員会に積極的に参加し「薬の適正使用」に貢献することを目指しています。

 今後も、薬物療法の専門家として安全性の確保に加え、有用性の面での処方提案、ミキシング等での業務負担軽減を行い外来・病棟での活躍の場を拡げていきたいと考えています。

【薬剤師が参加しているチーム医療】
  • ICT(感染対策チーム)/AST(抗菌薬適正使用支援チーム)
  • NST(栄養サポートチーム)
  • 化学療法室
  • 緩和ケアチーム
  • 褥瘡対策チーム
  • DCT(認知症ケアチーム)
  • 糖尿病教室、腎臓病教室
  • 透析室
実務実習

 地域の基幹病院として、次世代の薬剤師を育てるために、薬学部学生の病院実務実習を受け入れています。平成18年度から薬学部も6年制に移行し、薬学部生の病院実習に対するウエイトは重くなっていく中、現場での調剤、病棟活動、DI業務などに直接参加し、薬剤師としての認識を持たせることに重点を置いています。

 実習室には学生専用の電子カルテ端末や文献検索等に使用するインターネット接続が可能なパソコンも配備しており、学生が実習に集中できる環境を整えています。

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治験室

 新しい薬が厚生労働省の承認を得て、広く一般の患者さんに使われるようになるには、その薬の効果と安全性を確認することが必要です。そのためには、開発の最終段階で多くの患者さんに使用していただき、その効果と安全性を詳しく調べることが必要です。このように人での効果や安全性について調べる試験を「臨床試験」といいます。

 このうち厚生労働省から薬として承認を受けるために行う臨床試験のことを「治験」といい、治験に使用する開発中の薬を「治験薬」といいます。現在販売されている薬は、多くの患者さんに参加いただいた治験によって効果や安全性が確認され、厚生労働省で審査を受けて販売の承認が与えられたものです。

 承認が得られますと新しいお薬の誕生となります。現在使われている薬も、すべてこのようにして生まれたものです。

 当院では治験を行う窓口として、治験管理室を設置しています。

【関連リンク】
治験管理室

患者・医療関係者の方へ

疑義照会

当院で発行された院外処方せんの問い合わせは、以下までお願いしています。

院外処方箋疑義照会先
市立四日市病院 薬局

TEL 059-350-5051

FAX 059-354-0266

院外処方受付FAXセンター

TEL 059-350-3101

後発医薬品変更情報提供書FAX先
市立四日市病院 医事課

FAX 059-354-1218

トレーシングレポート

 保険薬局の先生方におかれましては、患者さんから文書の提示があり、服薬状況や副作用等をご評価頂いた際、「緊急性は低いものの処方した医師への報告が望ましい」と判断された内容につきましては、特定薬剤管理指導加算2の算定の有無に関わらず、トレーシングレポートにてご報告頂ければ幸いです。頂いた情報は担当薬剤師が確認して電子カルテに登録して医師・看護師をはじめスタッフ一同にて共有させて頂き、次回受診時に活用させて頂きます。

採用薬品一覧/新規採用薬品

化学療法レジメン

 当院のがん化学療法委員会にて承認されたレジメンの中から本件の運用上で必要と判断したレジメンを掲載しています。下記の注意事項を確認した上で、ご活用頂ければ幸いです。なお、レジメンに関するお問合せは、当院薬局までご連絡ください。

<注意事項>
  • 抗がん剤の投与量、投与スケジュールは、患者さんの状態によって変更される場合があります。
  • 掲載内容は、常に最新の情報にあるとは限りません。
  • 本レジメン情報等を、権利者(市立四日市病院)の許可なく複製、転用、販売などの二次利用することを禁じます。

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