スタッフ
寺邊 政宏(てらべ まさひろ)センター長 | |
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卒業年次 | 昭和61年卒 医学博士 |
専 門 | 緩和ケア、臨床栄養 |
資 格 | 日本緩和医療学会認定医 日本臨床栄養代謝学会指導医・認定医 日本臨床栄養代謝学会代議員・学術評議員 日本外科学会専門医・指導医 日本消化病学会専門医 |
特色
<当センターについて>
当院は地域がん診療連携拠点病院として三重県北勢地区においてがん診療の中心的役割を担っています。現代のがん診療においては手術療法、化学療法、放射線療法などのがんを治す治療だけではなく、がんやがん治療に伴う苦痛をやわらげる『緩和ケア』の重要性が指摘されています。
その緩和ケアを専門的に提供する院内拠点組織として令和4年2月に緩和ケアセンターが設立されました。緩和ケアセンターでは入院患者さまに対応する緩和ケアチーム、外来患者さまに対応する緩和ケア外来を中心としてがん相談支援センターなどとも協力し、多職種でがん患者さまの生活の質(QOL: Quality of life)の向上を目指しています
<緩和ケアを受けるということ>
緩和ケアと聞くとどのようなものを想像されますか。がんの末期に受けるものという誤解はありませんか。緩和ケアは「重い病を抱える患者やその家族一人一人の身体や心などの様々なつらさをやわらげ、より豊かな人生を送ることができるように支えていくケア」です。重い病とは主にがんですが、末期とは言われていません。がんと診断されたときから緩和ケアは始まります。「緩和ケアを受けるのはまだ早い」という言葉は存在しません。
例えば、「がんと宣告されたときの落ち込んだ気分を緩和し治療への意欲を持っていただくこと」や「治療中の副作用によるつらい症状を緩和し、必要な治療が副作用のために中断されないようにすること」「仕事を続けながらの治療の相談」など治療前、治療中から行えることがあります。
さらには、「がんの進行による痛み、はきけ、息苦しさなどを緩和し普段の生活をしやすくすること」、「経済的なことの相談」、「在宅療養の支援」などこれらすべてが緩和ケアです。
このように緩和ケアとして行われることを見てきますと、緩和ケアは『患者さま・ご家族の治療や生活を多職種で支える(サポートする)仕組み』であることがわかって頂けたのではないでしょうか。
つらい症状や困りごとがあれば私たちのサポートを受けてみませんか。