世界で活躍する
市立四日市病院の卒業生。
市立四日市病院の研修では、技術的なことは勿論のこと、豊かな心と大きな志を持たせるように教育するのがモットーです。 研修が終わったあと、その後の活躍に影響するのは技術のみではなく、「自由な発想」です。 そんな、自由な考え方を活かす研修で、多くの先輩たちが日本のみならず世界中で大活躍しています。 以下、世界中で活躍する先輩たちからの声を皆さんに送ります。
このたび、平成24年1月1日付で愛知医科大学循環器内科教授を拝命いたしました天野 哲也と申します。 私は平成元年に名古屋大学医学部を卒業後、市立四日市病院に赴任し、一宮惠現病院長に師事し循環器内科の研鑽を積みました。当時は、我が国における冠動脈インターベンションの創成期でもあり、カテーテル治療技術向上に没頭するとともに、年間100件を超す緊急カテーテルに少しでも多く参加するため、当直以外の日にも“緊急のにおい”を常に窺っておりました。こうした甲斐もあり卒後6年目にはほぼすべての緊急に対応していたと記憶しております。一方で、根っからのスポーツ好きがこうじてゴルフを始め(一宮病院長の勧めもあり)、現在でも年間数回ほど100点ゴルフを続けております。こうした経験により、仕事人間に陥ることなく、何事に関してもバランス感覚を養うことが出来たと考えています。 このように、市立四日市病院は最先端の医療を早期に身に着けることができるのみならず、プライベートとの絶妙なバランスをも習得できる希少な病院であると考えます。医師としての度量・技量は卒後5年で決まるといわれています。私は市立四日市病院のOBとして、同病院にて初期研修を受けられることを心よりお勧めします。
デトロイトのHenry Ford Hospitalの肝胆膵移植外科でアテンダントをしている長井俊志と申します。「海外で活躍するOB」という程のたいした事はしていませんが、自分にとって大きな基礎となった四日市での最初の4年間は今でも本当にかけがえのない経験です。市立四日市病院での研修の優れている点、それは「臨床面で本当の意味の実力をつけることができる」ということだと思います。私の所属した外科では、年次毎に目標とする手術が定められ、もちろん術者として、しっかりとした技術を身につけていくことができます。4年間の経験手術症例で、外科学会専門医、消化器外科学会専門医に必要な症例数は達成することができました。また研修中に経験する豊富な救急症例、主治医として責任を持って他科との活発な議論を行うことにより、ひとりの外科医として実力をつけていく事ができます。ここには「研修医は単なる労働力」と見る雰囲気は全くなく、「いかにひとりの研修医が責任をもって治療、手術にあたれるように経験を積んでいけるか」という事に焦点が向けられます。そういう点ではアメリカでの外科レジデント教育に近いものがあるとも感じています。全国的な病院のネームバリューという点では、他に多くの有名な病院があり、そういう病院での研修を希望される方も多いとは思います。しかし臨床医、外科医として実力をつけるにあたって、必ずしも病院の名前がそれを保証してくれるものではないと思います。地域の中核病院として豊富な症例をもとに、科の垣根を越えた幅広い教育を提供している市立四日市病院での研修を、皆さんもぜひ検討してみてください。
私は2002年3月に名古屋大学医学部を卒業後、後期研修の3年半の期間を市立四日市病院にて伊藤八峯 元病院長、市原薫 元脳神経外科部長、中林規容 現脳神経外科部長のもと、脳神経外科手術の基礎から高難易度の脳神経外科手術まで教えて頂き、日々研鑽を積んで参りました。市立四日市病院は三重県北勢地区の中核拠点病院であるため、Common diseaseを数多く経験するだけでなく、他病院で診断・治療困難な難度の高い疾患も多く経験することができ、脳神経外科分野における多彩な疾患を経験することができました。私自身もこの3年半という期間で数多くの脳神経外科症例を経験し、さらに多くの手術執刀機会を頂けたことによって、脳神経外科分野の臨床力の基盤を築けたと実感しております。 2007年10月に名古屋大学大学院医学系研究科に帰局し、脳腫瘍の臨床と研究を中心に学びました。2011年10月からは、フランス・リヨンに拠点を置く国際がん研究機関・International Agency for Research on Cancer: IARCにて脳腫瘍研究の留学を経験することができました。さらに臨床分野では、フランス・モンペリエ大学 Gui de Chauliac 病院にて、世界的な権威であるDuffau教授のもと、脳腫瘍に対する覚醒下手術を学んできました。現在は名古屋大学医学部附属病院でその留学経験を活かし、良性脳腫瘍から悪性脳腫瘍に至る外科手術の執刀はもちろん、覚醒下手術による言語や運動領域さらには高次脳機能の温存に挑戦しながら可能な限り最大限の脳腫瘍切除を行っています。 是非とも、これまで大変多くの有能な医師を輩出してきた、伝統のある市立四日市病院での臨床研修をお勧め致します。