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下水道宅内排水設備の対応策

近年、日本各地で発生している大規模な地震によって、家屋、ビルなどの地上構造物とともにライフラインなどの地下埋設物にも被害が発生しており、宅内排水設備においても、様々な被害が発生しています。
ここでは、宅内排水設備で予想される被害状況とこれらの応急措置及び事前の対応策等を、屋外と屋内の排水設備に分類して紹介します。

被害状況

屋外排水設備

  • 陶管、コンクリート管の接合部の脱落やずれ。
  • 桝と配管の接合部の脱落。・液状化による地盤面の不陸によって、排水勾配が変わり円滑な排水ができない。
  • 建物と周辺地盤の振動の差によって、排水管が建物から屋外へ出る境界部分で配管が破断。

屋内排水設備

  • 便器の破損(タンクの破損等)による漏水。
  • 排水管接合部のはずれや脱落による、し尿や雑排水のあふれ。
  • 共同住宅等では浴室排水などが階下へ漏水。

応急措置

屋外排水設備

  • トイレの利用や雑排水を排水する前に、上記のような被害がないか確認を行う。 (し尿や雑排水が上記部分であふれによる吹き出しが発生する恐れがあるため)
  • 桝に鏡を入れ懐中電燈などの明かりを反射させて配管内を照らせば簡単に状況が確認できます。
  • 配管接合部に破損や脱落ヶ所がある場合は、汚物の詰まりや漏水をなくすため、接合のやり直しや接着テープ等による補修を行う。
  • 応急措置できない場合は、使用しない。

屋内排水設備

  • 屋内給水管や排水機器が破損している恐れがあるため、水道栓(水道メーターのバルブ)を止める。
  • 排水管接合部のはずれや脱落の有無を確認し、損傷ヶ所は接合のやり直しや接着テープ等による補修を行う。
  • 浴室排水などのように配管ルートが目視しにくい器具は、なるべく使用を避ける。
  • 地震情報を聞いてからでも、お風呂に水を溜め置きすれば、水道の断水期間中でも水洗便所の洗浄水に使うことができます。

対応策

現在、新設される宅内配管は塩化ビニル管(外力に対してたわみなどの変形を起こす自在性のある可とう管)であり、地震などに対して柔軟に対応することができます。
また、接合部においても接着継手は接着剤によって管路部分と一体になり、ゴム輪継手は接合部が脱落しない範囲で滑動する構造になっています。
しかし、陶管などのように設置後相当期間が経っている配管については、接合部で目地切れを起こしていたり、地震時に脱落することが考えられるため、接合部の点検や塩化ビニル管への移行をお勧めします。
また、塩化ビニル管の特徴をより強化し大規模な地震にも対応できるような樹脂製の排水設備製品も市販されています。
排水設備は、家屋などの地上構造物と同様に大切な財産です。
地震への事前の備えや被災時の応急措置等については、普段からの心構えが大切です。