子ども博物館教室「古代米をつくろう」第1回

 5月9日(土)、子ども博物館教室「古代米づくりと土器づくり」第1回(全7回)がおこなわれました。
 この企画は、古代人(弥生時代)の生活を体験することで、くらしや技術について考えてもらおうと、博物館が9年前からおこなっているものです。秋までの連続教室に参加できるのは、抽選に当たった小学生30人です。
 水田は、昨年に引き続き、保々中学校の東にある齋藤悟さんの水田をお借りしました。
 齋藤さんの水田では有機農法を用い、安全で安心なお米を作られています。農薬を使っていないので、田んぼにはゲンゴロウやタイコウチなど、博物館の職員世代には、とてもなつかしい生き物たちが、元気に動きまわっていました。

 参加者全員が自己紹介をしたあと、斎藤さんと、館職員から田植えについての説明を聞き、いよいよ水田に足を踏み入れます。

 水田に入るには、素足が一番ということで、多くの子どもたちは元気よく裸足で入りました。なかには、長靴を持ってきた子どももいましたが、田んぼに足を取られるということで、ズボンのすそを靴下のなかに入れ、靴下のまま田んぼに入っていました(とても快適だそうです)。

 植えるのは古代米と呼ばれるもののひとつ、赤米の苗です。まわりの水田に植えられている苗よりも少し大きいのが特徴です。収穫の時期になると、今の稲(周りの田んぼ)よりも少し背が高くなるそうです。

 田植縄の赤い印を見ながら、苗を植えていきます。
 手にした苗のかたまりから2〜3本を取り、泥の中に根が差し込まれるように植えます。
 最初のうちは慣れない手付きだった子どもたちですが、だんだん上手になってきて、終わりごろには苗がきれいに並んでいました。
 本来、田植えは、苗を植えた後、前に進んでいくのですが、慣れない子どもたちが、植えたばかりの苗を踏まないようにするため、この教室では、後ろに下がるやり方で田植えを行いました。(この方法は、苗を植える前に足で田を荒らしてしまうので、一般的ではありません)

 とてもいいお天気で、2時間ほどで予定されていた苗を植えることができました。

 これから、半年間をかけて、草取りや土器作り、稲刈り、炊飯を体験し、古代の人たちのくらしを感じていきます。
 古代人にとっての米作りは、食料を得るということだけではなく、田を作り水を入れるための土木技術や、収穫量を増やすための農業知識も必要な最先端技術 (ハイテクノロジー)の結晶だったに違いありません。この教室を通じて、そんなことを少しでも感じてもらえればありがたいです。