HOME >> 郷土史への扉 2011/11月上旬号
2010 YOKKAICHI
郷土史への扉
市内の文化財などをたどりながら、郷土の歴史を紹介するコーナーです。
今回紹介するのは、諏訪公園にある国登録有形文化財「旧四日市市立図書館」
(現在のすわ公園交流館)です。
市街地の中心部にある緑あふれる諏訪公園の一角に、近代の歴史を今に伝える「旧四日市市立図書館」を見ることができます。昭和4年に実業家の熊澤一衛(くまざわいちえ)が建設し、図書2,000冊とともに市に寄贈した建物です。装飾的なバルコニーなどデザイン性に富み、外壁には当時のはやりであった褐色(かっしょく)のスクラッチタイルが貼られています。県下では初期の鉄筋コンクリート造りで、国土の歴史的景観に寄与しているものとして、平成15年1月31日に国の登録有形文化財建造物となりました。80年以上を経た今も、すわ公園交流館として現役で活躍しています。
登録文化財制度は、地域の資産である文化財を指定文化財よりも緩やかな規制で活用しながら、将来へ残していこうという趣旨で誕生した制度です。市内には、楠町の宮ア本店の倉庫など計15件の登録有形文化財建造物があります。
10月20日の「近代化遺産の日」を中心に、毎年10月から11月に「近代化遺産全国一斉公開」と銘打って、全国各地の近代化遺産の公開情報が集約され、文化庁のホームページで紹介されています。秋の心地良い気候の下、四日市の近代化を支えたこれらの歴史的建造物を訪ねてみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先 …社会教育課(Tel 354-8240 Fax 354-8308)
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