健康な状態とは、単に病気がないということだけではなく、一人ひとりが自分らしく生きがいを持って生きることといえます。人が健康に生きる権利は、憲法が保障する基本的人権そのものです。
普段、私たちは、病気に関する誤った知識から、知らず知らずのうちに人を苦しめる言動や態度を取ってしまうことはないでしょうか?エイズやHIV感染症、ハンセン病などの患者や元患者をめぐる人権問題は、まさしくそのようなところから生じます。病気に対する正しい知識を得ることはもちろんであり、また、患者の人権に配慮した医療行為が行われ、患者と医療関係者との信頼関係が保たれることがとても大切です。
|