田中 |
市長、明けましておめでとうございます。新しい年を迎え、どんな年にしたいですか? |
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市長 |
明けましておめでとうございます。そうですね、やはり市民の皆さんが健康であり、自然環境を大切にしながら暮らしていけるようなロハス(※)なまちづくりができたらいいと思います。 |
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市長 |
持続可能なまちづくりのためには、これからも市民が主体となって、行政と協働しながら進めることが大切です。市内では、里山の保全や再生、緑地づくり、中心市街地のにぎわいづくり、安全パトロール、スポーツ振興などさまざまな市民活動が行われています。
こうした市民活動を積極的に支援して、四日市をいつまでも住み続けたくなるような魅力ある、素晴らしいまちにしていきたいと思います。 |
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田中 |
やはり、市民としては「安全・安心」に高い関心がありますが、消防や救急、医療などはいかがですか? |
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市長 |
市では「8分消防、5分救急」の実現を目指してきました。これは火事は8分以内に消防車が到着すれば延焼を防ぎやすく、救急は5分以内に救急車が到着すれば命が救える率が高いということです。そこで、市の中央部に中消防署中央分署の設置を計画し、市内全域の消防・救急をネットワークする支援センターにして到着時間を短縮することを目指しています。
また、救急医療体制では、市立病院として、専用の要員や設備、ベッドを備えた病棟「ER-YOKKAICHI」を平成15年につくり、24時間体制でフル稼働しています。ここは市の救急車搬送先の51.7%(平成17年)を占め、皆さんの安心を支えています。 |
田中 |
安心な救急医療体制ですね。でも医療スタッフの確保が大変ですね。 |
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市長 |
今年4月に4年制の四日市看護医療大学ができます。高度化が進む医療技術に対応できる看護師さんなどの優れた人材を育て、医療はもちろん、保健、福祉などで幅広く活躍していただきたいと思います。 |
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田中 |
最近、市内のビジネスホテルが満室のときが多く、活気が戻ってきたように感じます。 |
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市長 |
市内の企業の設備投資が活発になってきましたね。企業の関係者や建設関係の人などが来られることが多いようです。 |
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田中 |
セントレアへの海上アクセスも盛況のようですね。 |
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市長 |
はい。昨年4月から始まった浜園旅客ターミナルから中部国際空港「セントレア」への海上アクセスも好評で、昨年10月には早くも利用者が10万人に達しました。
昨年9月からは名古屋港にある商業施設「イタリア村」への航路も開設されました。さらに将来は名古屋港からセントレアも結び、三角航路になる計画もあるようです。
このように、産業が活性化すると、それがいろいろなところに波及して、さらに人や物などさまざまな交流が生まれ、四日市のまち全体が活気づいてきます。 |
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田中 |
最近、「行政経営戦略プラン」という言葉を聞きますが、それはどんなことですか? |
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市長 |
「行政経営戦略プラン」とは民間会社の経営の考えを行政に取り入れて推進しようというもので、「政策」とその財源である「財政」、行政をより効率的にするための「行革」の3つを一体で取り組むようになっています。すでに平成16年度から第1次3カ年計画を推進し、19年度からは第2次の取り組みを始めます。限られた財源の中で優先的に進めるべき政策を確実に実現し、市民の皆さんの信頼をいただきたいと思っています。 |
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田中 |
ところで、四日市は中核市になっていくんですか? |
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市長 |
そうです。中核市になると、県のさまざまな権限が市に移り、市民に身近できめの細かい迅速なサービスが提供できるようになります。今後の進め方は、まず現在、県が保健所などで行っている保健衛生業務を市で行うことができる保健所政令市に移行した上で、産業廃棄物不法投棄の監視などもできる中核市に移っていくというビジョンを持っています。 |
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田中 |
今年の四日市はますます元気になりそうですね。 |
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市長 |
そうしたいですね。そのためには市民の皆さんのご協力が不可欠です。そして私たち行政も一丸となって努力いたしますので、よろしくお願いします。 |
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(※)ロハス(LOHAS) |
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Lifestyles of Healht and sustainability
の略。
健康と環境を大切にし、持続可能な社会生活を心掛ける生活スタイルのこと |
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里山保全のため竹林を整備し、竹炭を焼く
「かわしま里山を愛する会」のみなさん |
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救急車による「ER-YOKKAICHI」へ
の搬送 |
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四日市看護医療大学(イメージ図) |
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四日市とセントレアを結ぶ
旅客船“シーワープ”号 |
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