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自らが差別に気づき、なくすための行動を
人権学習センターは部落差別をはじめ、あらゆる差別の解消に向けて教育・啓発に取り組んでいる拠点です。
これまで、冊子「人権・同和教育資料」による啓発や学習・講座などを行ってきました。
昨年は、「人の世に熱あれ 人間に光あれ」とうたいあげ、部落解放運動の発端となった「水平社宣言」[1922(大正11)年]の起草者である「西光万吉(さいこうまんきち)>没後35年」事業として、パネル展と4回の特別講座を開催しました。
この講座に参加した人から「部落解放への熱い思いを聴き、もっと深く学びたいので、今後もこうした内容の講座を続けてほしい」という声がありました。また、パネル展を観て、「当時の人々の自信に満ち、生き生きとした活動の息吹きが伝わってきた」「『水平社宣言』について、もっともっと知りたい」などの意見が寄せられました。
今回の受講を機に、市内はもとより市外の人からも、啓発ビデオや図書を借りに来られる人が増え、人権問題の解決のために、前向きに取り組もうとする団体や市民の皆さんも増えてきています。
さらに3月には、身近な人たちと、さまざまな人権について話し合えるきっかけづくりとなるよう、分野別(同和問題、子どもの人権、女性の人権、高齢者の人権、個人情報)の人権啓発リーフレットを作成したところです。
人権教育・啓発のための学習会・研修会などでこれらの啓発リーフレットを活用していただくとともに、市民の皆さんと行政とが協働して人権が尊重されるまちづくりを進めていきます。なお今後もさらに分野を広げてリーフレットを作成していく予定です。
このように講座や研修会への参加や冊子をきっかけに、人が人を差別する、排除する意識を取り払うことが必要です。私たちはその実践者として、人権尊重都市にふさわしい四日市のまちにしていくためにも、人権啓発に携わる人々の輪をさらに広げていくことに皆さんとともに取り組んでいきます。
担当:人権学習センター |
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