広報よっかいち　特集：人権の尊重人権尊重都市宣言の実現を目指して

HOME >> 人権の尊重人権尊重都市宣言の実現を目指して	2005/11月上旬

●日永地区ではYOSAKOIつんつく踊り
　各地域人権協議会が中心となって、それぞれの地域特性に合った、人権活動を進めています。日永地区では古くから地域に伝わる、天白川治水工事に由来すると伝えられる「日永つんつく踊り」を現代風にアレンジ。みんなで一緒に練習を重ね、踊りを発表することで住民同士の交流を深め、人権意識の高揚を図っていきます。

踊りを通じた交流から互いに尊重し合う心が

日永地区人権まちづくりの会会長　南川征雄さん（天白町）

　平成16年に発足した地区の人権啓発を考える検討会で、市無形民俗文化財「日永つんつく踊り」を活用し、踊りの輪を広げる中で住民同士の交流を深めていくことにしました。まず子どもたちに踊ってもらおうと正調よりも速いテンポの”新“踊り「日永YOSAKOIつんつく踊り」をつくりました。日永地区全域で数チームを結成して練習を重ね、子どもたちがそろいの衣裳を着て地区の盆踊りなどの催しで披露したところ大好評。「日永人権フェスティバル」にも参加しました。今では地区の保育園や小学校の運動会で踊られるほか、近隣地区へも広がり、大人も参加した幅広い交流の中で互いに尊重し合う心が根付きつつあります。

●三滝中学校では人権劇を
　人権尊重都市を実現するには未来を担う子どもたちへの人権教育が大切です。市では小中学校の総合的な学習の中などで人権学習を行い、児童・生徒の人権意識の向上に努めています。また、生徒の実行委員会などを中心に、人権に関する自主的な取り組みが行われている中学校もあります。
　三滝中学校では、3年生を中心に自分たちで戦争での人権や男女差別などさまざまな人権問題を考え、人権劇にして文化祭などで発表しました。

みんなの心のつながりが平和への第一歩

三滝祭実行委員会委員長杉野愛里さん

　私たちは修学旅行で広島へ行き、森田節子さんという方に被爆の体験を話していただきました。その言葉の一つひとつが私たちの胸に深く響きました。この貴重な体験を無駄にしてはならないと思い、森田さんの体験を盛り込んで平和を訴える劇をつくり、文化祭で上演しました。つくり上げていく中で仲間と協力することの大切さや喜びを知りました。戦争のない世界ということだけが平和なのではなく、心の中に平和があることこそが幸せであることに気付きました。

　市では、さまざまな人権問題の解消を目指して人権教育・啓発を積極的に推進しています。そのためには、市民一人ひとりが主体的に人権教育に参加することや自主的な活動を通じて人権意識を高めることが大切です。また、私たちの周囲にある差別につながるような因習や価値観を問い直し、個性や多様性を認めることも重要です。すべての人の人権が尊重される社会を実現するため、家庭、地域、学校、幼稚園、保育園、職場などあらゆる場や機会で人権教育が受けられるように取り組みを進めています。
　また市では、特別措置法失効後において一般施策として同和行政をより全庁的に取り組んでいくために、各部局に同和行政推進監を配置しています。同和行政推進監は、今後とも市政の重要な柱として同和行政を推進していくための大きな役割が期待されており、課題解決に向けてより積極的な対応が取れるように各種の検討会議を行っています。

行政全般で問題解決に取り組む

経営企画部　同和行政推進監

　私たちは問題解決にあたり、当事者の方などと意見交換したり、専門家の話を聞いたりするなどして施策の検討を進めています。種々の会議では人権相談の重要性について認識を新たにし、今後の同和行政に生かしていきたいと考えています。

参加しようじんけんフェスタ2005　育てよう一人一人の人権意識 [入場無料]

　あらゆる差別をなくし、人権が尊重される明るくすみよいまちづくりにするための催しです。ぜひ参加ください。
日時／12月2日（金）・3日（土）・4日（日）
場所／文化会館（第Ⅰホールほか）
主催／三泗人権啓発活動地域ネットワーク協議会　北勢県民局広域人権まちづくり事業推進協議会

［3日（土）第1ホール］
野中広務講演会（14:00～15:45）　
「戦後60年　今、伝えたいこと考えたいこと」（手話通訳あり）
（講演終了後）常磐地区人同協企画　ウベワルタ「尺八」パフォーマンス、赤堀太鼓

［3日（土）第1会議室］
人権相談（人権擁護委員）（9:30～12:00、13:00～16:00）

［4日（日）第1ホール］
人権啓発ポスター表彰式（10:15～10:30）
なかよし映画まつり
　◎ポケットモンスター「ミュウと波導の勇者ルカリオ」（10:40～12:20）
　◎誰も知らない（主演　柳楽優弥）（13:20～15:40）
日永 YOSAKOI つんつく踊り（12:45～13:15））

［2日（金）～4日（日）第4ホール、第3展示室］
人権のひろば展　「人権啓発・教育の取り組みからの展示ほか」

［3日（土）～4日（日）第4ホール］
「プラバン・ペンシルバルーンづくり、古本バザーほか」特設会場
ミニ講演会（4日 13:00～14:30）「江戸時代の身分制度」

人権について気軽に相談できます

　四日市市には18人の人権擁護委員（下記）がいます。人権に関する悩みごと、心配ごとなどの相談を受けるとともに、人権思想の普及に努めています。
人権相談開設　人権学習センター（本町プラザ6階）第2・4水曜日午後

石田静代	七つ屋町66	45-5457
上野尚子	万古町2-25	33-1386
片淵喜郎	日永西四丁目8-10	46-4875
鎌田粂一	桜町172-30	26-3709
木村ちはる	松原町5-25	33-0957
木村裕司	日永三丁目3-6	46-6306
齋藤憲孝	楠町本郷1324-8	97-2447
杉本君代	西日野町1617-2	21-2243
炭田公秀	松本三丁目10-28	54-0234

豊田早男	水沢町4257-58	29-2122
仲野雅子	八幡町4-2	52-8894
永田幸子	楠町北五味塚1736	97-3811
西林紀壽	菅原町435	26-4460
	楠町南川87-7	97-5248
早川多津子	富田浜元町4-3	65-7041
藤川美和	泊町3-2	47-2588
堀　昭義	北小松町96-2	21-9723
山川善彦	西村町2978	39-0335

（50音順、敬称略）

●この特集についてのお問い合わせは　人権・同和課 TEL：54-8293