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2005 YOKKAICHI
人権・同和教育シリーズ
やさしい救急と人権

 平成16年中の四日市市における救急出動件数は、前年に比べて約四パーセント増で、1万1647件と、毎年増加傾向にあります。その中でも外国人・高齢者・障害者・妊産婦の皆さんからの通報も近年では多く寄せられています。これらの人からの対応については、一般的に電話からの119番通報が大半を占めておりますが、聴覚障害者緊急通報ファクス、民生委員からの発見・依頼通報、緊急通報システム(安心電話)、近所の人からの頼まれ通報(ひとり暮らし老人)もあります。
 また、外国人には、安心して通報してもらえるように職員が英語・中国語・ハングル語・ポルトガル語・スペイン語の五カ国語による「外国人からの119番通報受付マニュアル」を使用しています。救急の現場では搬送の際、日本語が話せない外国人には、「外国人用診療用語集」により、その国の言葉で負傷部位などの聞き取りを行い、常に安心していただけるよう努めています。
 さらには、増加傾向にある救急需要については、平成5年4月から救急救命士を配置して、救急隊員の専従化を図り救命処置にあたっています。
 一方、先進都市を参考にして本市も、平成15年4月から女性救急隊員を配置し、現在4人が現場で活動しています。女性救急隊員のきめ細やかな、やさしい言葉かけなどの対応が、傷病者に対してメンタルケアで大きな効果を表しているという声もたびたび寄せられています。
 今後も、市民の真に必要とするニーズに的確かつ迅速に応えられるように、救急隊員の意識向上を図るとともに、やさしい救急、そして市民一人ひとりの人権が尊重される住みよいまちづくりを目指していきます

担当:消防本部
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