HOME >> 人権・同和教育シリーズ 2005/5月上旬
200 YOKKAICHI
人権・同和教育シリーズ
いじめへの関心度から見える、今後の課題とは

 教育委員会では、昨年7月に児童・生徒を対象に生活実態調査を実施しました。調査結果は、「平成16年度四日市市子どもの家庭・学校生活実態調査」という冊子にまとめて学校関係機関などへ配布したところです。
 この中で、「あなたは、いじめについて、どのように考えますか」の問いに、「いじめは絶対にいけない」と答えた子どもの割合が、小学校から中学校へと学年が進むにつれて、減少傾向にあります。また、「かかわりたくない」と答えた子どもの割合は、逆に増加傾向にあります。これらのことは、大変気になる傾向といえます。
 なぜなら、「いじめられている側の子どもにも原因があるから、仕方がない」「かかわると、自分もいじめられるから、かかわりたくない」と思っている子どもの姿が見られるからです。言いかえれば、相手の思いや気持ちを理解できず、自分の問題としてとらえることのできない子どもが、学年が進むにつれて、増えてきている現状を表しているのではないかと推測されます。
 このような状況をふまえ、今一度、学校や地域社会は、「いじめは、時には人の命をも奪うことにつながる行為であり、人権侵害である。どんなことがあっても、いじめは絶対に許されない」という毅然(きぜん)とした態度で、子どもの教育にあたる必要があります。
 また、学校教育活動はもちろんのこと、地域の奉仕活動や自然体験活動などを通して子どもたち同士のふれあう場をさらに充実し、共に励まし合いながら助け合っていくことや、命の大切さ、感動する心などを体得できるようにすることが重要です。
 さらに、各家庭でも地域の活動に積極的に参加していただくとともに、思いやりの心や相手の気持ちになって考えることの大切さを、日常的に一緒に考え、行動する機会を持っていただきたいと思います。

担当:指導課
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