●商工立村−農漁村から工業の町へ− |
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この地域は昭和初期には、おおむね農漁村でしたが、「商工立村」を村是と定め、当時の村長をはじめとする先見性と熱意により、紡績業を中心とした4つの工場を誘致することに成功しました。その工場で働く従業員が全国から集まったために、村は賑(にぎ)わい、昭和15年の町制施行に繋(つな)がることとなりました。戦後の高度経済成長期には楠町は、花形産業としての繊維産業とともに大いに栄えました。 |
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●日本一のハマグリ |
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楠地域はハマグリの蓄養※で有名な所です。ハマグリの出荷量は全国流通量の半数以上を占め全国一を誇っています。出荷は、年末にかけ多くなり、ひなまつりの時期に最盛期を迎えます。新鮮なまま炭火で焼き、醤油(しょうゆ)を一滴垂らして食べるのが絶品です。
※中国で採れたハマグリを輸入して、地下から汲み上げた海水で元気に養い、出荷する |
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●鈴鹿川の伏流水を利用した醸造業 |
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醸造業が約200年前から盛んに行われており、豊富できれいな水を利用した楠の焼酎は香りと味わいがいいという評判です。昔からの醸造業者はわずか一軒を残すだけになってしまいましたが、現在でも全国に出荷され好評を得ています。また、現在も使われている事務所、貯蔵庫、倉庫は国の登録有形文化財に登録されるほど貴重なものです。そのほかにも大手の酒造業者が立地しているなど、楠の醸造業は豊かな水の恩恵を受けています。 |
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●朝市で楠町の産業を体感してみよう |
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毎月、最終土曜日に楠町民福祉会館(合併後は楠福祉会館)前の駐車場で朝市が開催されています。時間は午前9時から11時まで。楠の新鮮なハマグリや日本で初めて大量栽培に成功した本シメジなどをお手ごろ価格で販売しています。また、月によっては、餅つき大会を行い、ぜんざいをふるまったり、カーネーションを無料配布したりして、皆さんが楽しめるイベントも開催しています。 |