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2003 YOKKAICHI
特集 人権について考えよう
一人ひとりが人権を大切にしよう
すべての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である「世界人権宣言」 第一条より抜粋
 人権は、すべての人が生まれながらにして持っている「自分らしく生きる権利」です。1948(昭和23)年、国連で「世界人権宣言」が採択され、人種や民族、宗教の違いによる偏見、差別などを無くし、平和な世界をつくることを約束しました。  
 わが国でも世界人権宣言より一年前に施行した憲法で「基本的人権」を保障しています。基本的人権とは、「すべての国民が生まれながらにして持つ権利」で、「だれからも侵されることなく」、「人種、性別、社会的身分、信条、門地などに関係なく」、「将来にわたり永久に与えられる権利」と示されています。
理解不足が生む差別 学校・社会で教育・啓発を
 私たちの身のまわりには、憲法に保障されている基本的人権が十分に保障されていない現実が見受けられます。平成9年に、国は「人権教育のための国連10年国内行動計画」をまとめました。そこでは「女性」、「子ども」、「高齢者」、「障害者」、「同和問題」、「アイヌの人々」、「外国人」、「エイズやハンセン病などの感染者」、「刑を終えて出所した人」の九項目を人権に関する重要課題としています。四日市市でも、私たちの意識の中にある因習や偏見などによるさまざまな人権問題の解決や、人権尊重への理解、差別を許さない心を育むための人権教育・啓発の取り組みを進めています。
 私たちも毎日の暮らしの中で、一人ひとりが互いに理解し合い、相手の人権を尊重しながら、だれもが心豊かに安心して暮らせる地域社会づくりの担い手となることが求められています。
差別や偏見はどうして生まれるのでしょうか?
性別や身体的な違いに差別はありません
 男女の違いや身長・体重など身体的な違い、性格、成績の違いなど、みんな違いがあります。それらの違いを指摘したり、からかったり、仲間はずれにしたりすることも差別になります。
言葉や生活習慣、文化に違いがあります
 四日市市にはブラジル、韓国・朝鮮、中国、フィリピン、ペルー、その他世界各国の人たちが住んでいます。
 生活習慣が違っていたり、言葉が通じなくても、心を通い合わせることができます。
障害があっても差別されません
 心身に障害があっても、社会に出て活躍していけます。障害のある人をのけ者にしたり、避けたりすることは差別になります。
黙って見ていることは加害者になるのと同じです
 あなたやあなたの周りに、差別されたり、仲間はずれにされたりして、困っている人がいます。
 それを黙って見ていることは、自分も差別し仲間はずれにしているのと同じです。
 差別をなくすために、行動することが大切です。
命を大切にしましょう
 命は、その人だけに与えられた、かけがえのないものです。あなたの命が失われると、あなたの家族をはじめたくさんの人たちが一生苦しみ、悲しむことになります。
 たった一つの命が大切にされ、守られる社会をつくることは、私たちの権利であり、責務です。
四日市市は「人権尊重都市」
すべての人々の基本的な人権が尊重される自由で平等な社会の実現は、人類共通の願いであります。
しかし、私たちの身のまわりには、今なお因習や偏見などによるさまざまな人権問題が存在しています。
人権が侵害されることは、いかなる理由であっても許されることではありません。
人が人として尊ばれる明るく住みよい社会を築くため、私たちは、ここに四日市市を「人権尊重都市」とすることを宣言します。
四日市市「人権尊重都市宣言」
平成4年12月22日
人権について気軽に相談できます
 四日市市には17人の人権擁護委員(下記)がいます。人権に関する悩みごと、心配ごとなどの相談を受けるとともに、人権思想の普及に努めています。
石田静代 七つ屋町 TEL45-5457
上野尚子 万古町 TEL33-1386
大塚信行 大矢知町 TEL65-7714
片淵喜郎 日永西四丁目 TEL46-4875
木村ちはる 松原町 TEL33-0957
木村裕司 日永三丁目 TEL46-6306
杉本君代 西日野町 TEL21-2243
炭田公秀 松本三丁目 TEL54-0234
田中宏幸 桜台二丁目 TEL26-0692
豊田早男 水沢町 TEL29-2122
西林紀壽 菅原町 TEL26-4460
服部淳子 生桑町 TEL32-2615
早川多津子 富田浜元町 TEL65-7041
藤川美和 泊町 TEL47-2588
堀 昭義 北小松町 TEL21-9723
三栗谷祐三 北浜町 TEL51-1688
山川善彦 西村町 TEL39-0335
(50音順、敬称略)
育てよう一人ひとりの人権意識  差別をなくし、人権が尊重されるまちづくりを進めるため
に、「じんけんフェスタ2004」を開催します。
日時/12月3日(金)・4日(土)・5日(日)
場所/文化会館(第1ホール)ほか
主催/「三泗人権啓発活動 地域ネットワーク協議会」
[4日(土) 第1ホール]
・オープニング(12:30〜13:00)
・なかよし映画まつり
 (1)ドラえもん「のび太のワンニャン時空伝」
  (13:00〜14:25)
 (2)「クイール」(崔洋一監督)
  (15:10〜16:50)
養老孟司[5日(日) 第1ホール]
・養老孟司 講演会  
「人権の壁
― 日本のこころを解剖する―」
(14:00〜16:00)
[3日(金)〜5日(日) 第4ホール、第3展示室]
・人権のひろば展「人権啓発・教育の取り組みからの発表、展示」
・特設会場「紙芝居、絵本の読み聞かせ、プラバンづくり、風船あそび、ビデオ上映、古本バザー」など

この特集についてのお問い合わせは 人権センター TEL:54-8293
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