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正しいことを伝えたい
子どもたちは家庭や地域社会、学校生活の中でたくさんのものを見聞きして、いろいろな疑問を大人に投げかけながら育っていきます。そんな子どもたちからの問いかけに、私たちはその場で正しく丁寧に答え、共に考え合っているのでしょうか。
「部落差別ってなに?」と聞かれたときに、大人が戸惑ったり表情を曇らせたりしていると、子どもたちは「何か聞いてはいけないことだったのかなあ」と感じてしまいます。大人のあいまいな態度には、「部落問題には触れてはいけない、口に出してはいけない」というような気持ちが含まれているのではないでしょうか。
また、正面から答えられないのは、部落問題について正しく知っていなかったり、マイナスイメージをもっていたりするというのが原因のひとつではないかと思われます。
大人が子どもたちに正しく伝えるためには、自ら進んで学習することが大切です。市内には部落問題について正しく学び、人としての生き方を考え合うために、地域や学校・幼稚園・保育園、職場などでさまざまな取り組みが行われています。
例えば、ある保育園・幼稚園の保護者学習会の中で「自分たちの時代でこんな不合理な差別はなくしたい」「子どもには、間違ったことを伝えたくない」「差別の問題を考えることは、自分の生き方を考えることにもつながっている」といった、子どもたちの幸せを心から願う声があがってきています。
私たちはまっすぐに生きていこうとする子どもたちに、人を見下したり排除したりすることは罪悪であることを教えるとともに、本当のことを正しく伝え、つながり合っていきたいものです。みんなが幸せになるための方法を大人も子どもも一緒になって考えていきましょう。
担当:人権・同和教育課 |
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