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DVと女性の人権
昨年12月、四日市市は、「男女共同参画都市宣言」を行いました。この宣言には、一人ひとりの人権が尊重され、男性にも女性にも暮らしやすいまち・四日市をつくりたいという願いが込められています。
ところが、そんな願いがかなわずに、悩みを抱えて女性センターに駆け込む女性は数多くいます。
「昨日、夫が帰ってきた時に夕飯やお風呂の準備ができていませんでした。すると、夫は理由も聞かずにいきなり殴ってきました。こんなことがよくあります。今までは、私が悪いと思って我慢してきましたが、最近は幼稚園児の長女もひどく怯(おび)えているし、本当に怖くなってきました。私はどうしたらいいのでしょう。・・・」
これまでは、このようなDV(ドメスティック・バイオレンス=夫や恋人など親しい男性からの暴力)の被害を訴える女性の声が表面化することは少なかったのですが、最近では、女性センターへの相談件数も増えてきました。昨年度の相談内容の約3割がこのDV問題であり、四日市市内でも500人以上の女性たちが苦しんでいます。
DV問題は、生命に関わることもあります。また、避難する場所もなく、我慢し、耐えつづけていくうちに精神的にも追い込まれ、心に回復しがたい傷を負ってしまう女性も少なくありません。家族だからといって暴力が許されるものではありません。身近な人の苦しみに気づき、お互いに支え合うことが大切です。
一人ひとりの人権を尊重し、また責任も分かち合い、個性と能力が十分に発揮できる男女共同参画のまち・四日市を目指して、私たちは日常生活の中から意識を変えていくことが必要です。
担当:女性課 |
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