HOME >> 人権・同和教育シリーズ 2004/3月上旬
2003 YOKKAICHI
人権・同和教育シリーズ
「命の根源である水を大切に」 〜下水道で水をきれいに〜

 私たちは快適な生活を送るために、昔に比べて、よりたくさんの水を使うようになりました。この使った水をそのまま捨てると、汚れた水が家の周りに溜(た)まり、悪臭を放ったりハエや蚊が発生したりして生活環境を悪くするだけでなく、最終的に流れ込む川や海を汚すことにもなります。
 5年前の統計ですが、私たちが使った水が流れ込む伊勢湾では、汚濁負荷量(排出される汚濁物の量)の53%が私たちの家庭から出る生活排水によるものであるという結果が出ています。産業排水の35%と比べると意外な結果と言えます。
 このようなことから、市では皆さんが快適で衛生的な生活を送っていただけるよう、また、川や海の水質を守るため、一度使われた水をきれいにしてから川や海に戻す下水道事業を始めとして、農業集落排水事業、コミュニティ・プラント事業(地域し尿処理施設)、合併処理浄化槽設置整備事業など、地域の特性に合わせた生活排水対策を進めています。
 これらの事業によって整備された本市の汚水衛生処理率は、平成14年度末で67.2%という状況です。
 水は、自然からの大きな恵みです。そのため、下水道の役割は、私たちの生活にとって大切なことなのです。
 私たちは、安全で自然環境が守られた社会で生活したいと望んでいます。そして、そのかけがえのない環境を次世代に受け継いでいかなければなりません。
 「自分だけなら汚水をそのまま流しても構わない」ではなく、「みんなの自然環境を守るために、私は汚水をきちんと処理する」ことが必要なのではないでしょうか。
 水を大切にすることは、あなただけではなく、すべての人の命を大切にすることなのです。

担当:下水道部
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