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2003 YOKKAICHI
人権・同和教育シリーズ
みんなでつくる「共に生きるまち」 〜目指そう、心のバリアフリー〜

 皆さんは、バリアフリーという言葉を知っていますね。「バリア」とは、行動をはばむ壁・障害のことで、それをなくすことがバリアフリーと言われています。例えば歩道の段差をなくしたり、通路や階段に手すりを付けたり、また、駅のプラットホームにエレベーターを設置するなど、すべての人が安全で快適な生活を送れるようにすることです。
 しかし、バリアは目に見えるものだけではありません。偏見や差別する心もバリアの一つです。私たちの意識の中には、大安・仏滅など根拠のない因習や迷信にとらわれたり、障害を持った人すべてを手助けの必要な人と決め付けたり、あるいは高齢者をのけ者にしたり、外国人を理由もなく避けたりするなど、気付かないうちに自分の心の中にバリアをつくってはいないでしょうか。
 このように目に見えない心のバリアが自分の見方、聞き方、感じ方をゆがめ、人と人との関係を切り離していくことにもなります。そうした差別や偏見をなくしていくためには、現在起きている差別の実態を知り、自分の周囲でも差別があることに気付き、自らが差別を許さない行動を起こしていかなければなりません。
 私たち一人ひとりは、それぞれに違いはありますが、自分の夢や希望の実現を願い、自分らしく生きたいという思いは誰しもが持っています。同時代を共に生きる仲間として、相手の存在を受け入れ、違いを認め合い、お互いに支え合える状況を築き上げることが、バリアフリーの実現した社会と言えます。そのためにも、私たちが自分らしく生きることができ、お互いの人権を認め合える「人権のまちづくり」を進めていきましょう。

担当:人権センター
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