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社会にはさまざまな人権問題があります。同和問題に関する結婚差別や就職差別、女性への固定的な性別役割分担や暴力、子どもへのいじめや体罰、虐待、高齢者への人権侵害、障害者に対する障壁や偏見、外国人への差別や偏見などがみられます。その背景として考えられるのは、私たちの意識の中にある「同じである」ということへのこだわりや因習からくる不合理な考え方、人権尊重の理解や知識、判断力の不足があります。こうした人権問題を解決するためには、人権教育・啓発をこれまで以上に全市的に取り組み、人権が尊重される自由で平等な社会を実現していかなければなりません。 |
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「基本方針」では、自分自身はもとより、家庭、学校、職場、地域など、日常生活のあらゆる場や機会の中で、人権教育・啓発を進めることとし、次のようなあり方を挙げています。

[ 人権教育・啓発のあり方 ]

●日常に行動できる人権感覚を十分に身につける
●さまざまな場での日常の具体的な課題に取り組む
●市民から理解と共感が得られる方法で実施する
●違いを認め合う共生の心を育成する |
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基本理念を踏まえ、学校と地域で人権教育・啓発を積極的に推進し、人権文化あふれる学校・地域社会の実現を図ります。 |
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人権尊重の精神に基づく豊かな感性や差別・偏見を見抜く力を養い、差別の不合理性や不当性を理解し、差別を無くす実践力をつけられるよう、人権感覚あふれる学校づくりを進めます。 |
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[ 人間尊重の教育環境づくり ] |
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◆一人ひとりの子どもの思いや願いなどを生活のあらゆる場面で
とらえるようにする。また、互いの違いを認め尊重し合い、自己表現
力を高める学習に取り組む
◆学校におけるバリアフリー化を図る
◆保育園、幼稚園、小・中学校、高校の交流を進め、推進体制を
再構築するとともに教育相談体制の充実を図る
◆教職員が、差別を許さない人権意識を身につける |
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[ 地域に開かれた学校づくり ] |
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◆積極的な授業公開や外部からの指導者の参画を進める
◆多くの人と交流することで自己の生き方を見つめ直すことができる
よう、地域の教育力を活用するネットワーク化を図る |
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家庭、地域、職場で、あらゆる差別を無くし、暮らしの中に人権尊重の精神が根づいた社会の実現を進めます。 |
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[ 人権教育・啓発の環境づくり ] |
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◆体験型学習プログラムを開発するほか啓発媒体の選定や手法の
工夫をする
◆地域で指導・助言できる人材を育成したり、各種相談事業のネット
ワーク化を図る |
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[ 人権教育・啓発の場づくり ] |
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◆市民が参加できる場・機会の提供や人権課題を持つ人の自立・
社会参加を支援。また、家庭教育や企業の公正採用、人権意識
高揚の支援をする
◆身近で具体的な学習内容で市民が主体的、継続的に取り組むため
の支援や、偏見をぬぐいさる多様な文化交流の場を提供する |
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市は、この基本方針に基づき、人権が尊重されるまちづくりに具体的に取り組む推進プランを作成していきます。その実施には、幅広く市民の意見を反映しながら、四日市市総合計画と連動させて全庁的な体制で総合的に推進していきます。また、推進状況については、「四日市市差別を無くすことを目指す審議会」に意見を求めていきます。 |