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2003 YOKKAICHI
人権・同和教育シリーズ
「心の中の落書き」をなくすために 〜差別落書きから学ぶもの〜

 「壁に書かれた落書き」にはいろいろなものがあります。
 とりとめのないもの、個人を誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)するもの、差別的な言葉で人の心を傷つけるものなどさまざまです。
 昨年、四日市市内でも重大な社会的犯罪である差別落書きが多く発見されています。
 「壁に書かれた落書き」は、消してしまえばなくなってしまいますが、私たち人間の心の中に書かれた落書きを消すためには多くの時間や努力が必要になります。特に、相手への反論も話し合いもできない一方的な差別落書きは、人の心を深く傷つけ、多くの苦しみや怒りを伴うものです。
 現代社会や私たち自身の心の中には、相手や関係者にダメージを与える言動を容認したり、うわさをしたりすること、また、関わりたくないという意識も 「心の中の落書き」 のように存在しているのではないのでしょうか。   
 また、最近の情報化社会の進展に伴って、インターネットを使った差別的な書き込みなども発生してきており、新たな人権問題として深刻になってきています。
 仮に、そのような落書きや言動・行為などが何の効果ももたらさない地域社会であれば、差別や人権侵害のない明るいまちづくりができているということが言えます。
 そのような社会の実現のためには、地域の一人ひとりに、「心の中の落書き」をなくしていく力を育てていくことが強く求められています。
 自分の内なる「心の中の落書き」について、いま一度、家族や地域のみなさんと共に考え、見つめ直し、みんなの願いでもある「人々が生き生きとして住みやすいまち」をつくり上げるために活かしてみてはどうでしょうか。

担当:人権・同和教育課
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