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2003 YOKKAICHI
人権・同和教育シリーズ
「男女共同参画社会の実現をめざして」

 統一地方選挙が先日行われました。今回の選挙の特徴は、全国的にみて、女性の躍進が非常に目立った
ことです。女性が選挙に出やすくなったとも考えられますし、政治を変えようという意欲のある女性が増えてきた
とも言えます。これまで、「政治は男の仕事」という意識に縛られ、女性が本来持っている多様な能力を抑制
され、社会的な活動に制限が加えられてきました。
 一方、男性も「男らしさ」というジェンダー(*)に縛られ、仕事人間として生き、自分らしく生きることを阻まれて
きました。
 では、私たち一人ひとりがジェンダーに縛られることなく、自分らしく生きることができる社会を作っていくため
にはどうしたらいいでしょうか?
「例えば男は青、女は赤といった色にこだわったりするけど、人には好きな色があるだろう?。決め付けるのは
よくないよ。」
「でも・・・・・」
「そんな決め付けもよくないけど、差別をなくすためには、意識を変えることが大切だよ。」
 差別はいけないとほとんどの人が分かっているはずなのに、まだまだ差別はあります。私たちが当たり前、
常識と思っていた意識や仕組みの中に、多くのジェンダーが潜んでいます。
 これを変えていくためには、ささいなことにも目を向け、一つ一つ見直しをしていくことが、その第一歩となる
のではないでしょうか?
 一人ひとりが自由に生き方を選べる社会、選択肢の多い社会が真の男女共同参画社会と言えるのです。
 私たちはそのような社会をめざしています。


*ジェンダー:生物学的な性差に対し、文化的・社会的に作られた性差・性差別のことをいいます。
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