HOME >> 人権・同和教育シリーズ 2003/5月上旬
2003 YOKKAICHI
人権・同和教育シリーズ
「税と人権」

 「税と人権」というとちょっとピンとこないかもしれません。しかし、税に対する考え方の一つに所得の再配分というものがあります。これは、収入が多い人や資産をたくさん持っている人などからより多く納税していただき、公共の福祉のために役立てるという考え方です。
 市民の皆さんに負担していただいている市民税や固定資産税などは、市のさまざまな事業に役立てられて
います。
身近なところでも、道路や公園の整備、学校や地域での教育活動、ごみ収集、消防など多くのものを挙げることができます。中でも福祉事業、例えば老人福祉施設の運営、バリアフリー化の推進、歩道への点字ブロックの設置、乳幼児の医療費助成といった福祉サービスを通して、税が社会的に弱い立場に置かれた人々の暮らしや人権を守るという重要な役割を担っているのです。そして弱い立場の人々が暮らしやすい社会は、誰にとっても暮らしやすい社会といえるのではないでしょうか。
 人間は誰でもみな社会的な立場に関係なく、個人として尊重され、健康で文化的な生活を営むことができる
という権利が憲法の保障する基本的人権です。市役所をはじめとする行政の仕事の多くが、基本的人権を守るためにあるといえます。そして、こうした行政の仕事に使われる予算の基となるのが皆さんに負担していただいている税なのです。
 税というと一方的に支払うもの、あるいは取られるものとお考えの皆さんもみえるかもしれません。しかし、税を基にしたさまざまな事業を通して多くの人々の人権が守られ、ひいては自分自身の人権も守られているのだといえます。すべての人が幸せに生きることができる社会の実現を目指したいものです。

担当:資産税課
Copyright(C) 2003 Yokkaichi City All rights reserved.