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今日、私たちの身の回りでは児童虐待やいじめ、女性差別、障害者に対する偏見、高齢者への暴力、外国人への排他意識など、さまざまな人権侵害や差別が社会の大きな課題となってきています。とりわけ部落差別の問題については依然として解決されていません。
これらの人権問題は決して一部の人たちだけの問題ではなく、私たちみんなの課題です。まさに一人ひとりの生き方が問われています。
だれもが人として尊重され、差別のない暮らしやすいノーマライゼーション社会(あらゆる人々が人間として普通に生活を送ることができる社会)を築くためには、一人ひとりが日常生活の中で意識して人権感覚を磨く努力をしなければなりません。
辛く厳しい生き方を強いられている人々の作品に触れて感動することや、さまざまな差別の歴史や実態について学習して、人権問題についてより認識を深めることが自分の生き方を変えることに役立ちます。図書館はそのような感動を追体験したり、知識を得たりすることができる場所です。
市立図書館では、1階カウンター前に大人向けの「人権・同和関係図書コーナー」を設けています。また、点字図書室では、ボランティアの方々に活躍していただいて視覚障害者へのサービスに努めています。そのほか、児童室および市内88カ所を巡回している自動車文庫にも多くの人権問題に関する図書があります。これらの図書や資料を大いに活用していただくことが、地域や家庭の中で話し合うきっかけにもなり、今日の人権問題の解決につながるのではないでしょうか。
(今回は、市立図書館が担当しました。)
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