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広聴のコーナー 今回は、昨年11月27日と30日に開催しました、市政モニター会議(テーマは母子保健計画)での意見交換内容から抜粋・要約したものを掲載させていただきます。

四日市市版の母子保健計画を策定します
市から  わが国の母子保健対策はおおむね20世紀中に世界最高水準を達成しました。しかし、乳幼児の事故死など、いまだその水準を達成していないという課題があり、また、思春期保健、親子の心の問題、児童虐待などが今後さらに深刻化することも予想されます。
 そこで、国は21世紀の母子保健の取り組みを示すビジョン「健やか親子21」を策定しました。このビジョンでは、母子だけでなく、父親、祖父母も含めた家族が健やかに暮らせる社会づくりと同時に、少子化対策として安心して出産でき、ゆとりを持って子育てができる環境づくりを目指しています。
 今回、四日市市版の母子保健計画策定に際し、親子が健やかに過ごせるためにはどのような施策が必要か、皆さんのご意見をお伺いしたい。
ご意見  子の健康増進は、家庭内のしつけにあると思います。
 例えば、虫歯予防も、親がきちんと歯磨きをする姿を示せば、子どもはそれを見習うし、食べ物の好き嫌いも、親が食事を残さずに食べるところを示せば、子どもはそれを見習うでしょう。
 昔は、それが家庭での教育の基本でしたが、今日では親の教育から始めなければならない場合もあります。
 そのような中では、学校給食で栄養バランスを考えた献立が用意されていても、家庭で好き嫌いなく食べる習慣がない子どもたちは、学校できちんと食べないと思います 。
ご意見  昔は兄弟姉妹が多く、子ども一人に対して十分に手が回らない家庭が多くありましたが、今日では一人っ子家庭が増え、両親や祖父母が十分に手をかけられる環境にあると思います。しかし、実際は子育て中の両親が孤立化する傾向にあると聞いて、驚いています。子育ての出発時点から「子育て意識」に問題を抱えている母親が多いようにも感じます 。
ご意見  国の計画は医療保健の分野に偏っていて、精神的ケアなどに関する施策をもっと取り入れる必要があると感じます。生まれ育った土地を離れ、乳幼児を抱えて本市に転入してきた母親が、周囲から孤立して育児をするうちにストレスを抱え、家事援助などを行うNPO団体に救いを求めるケースも増加しています。行政にカウンセリング窓口はあっても、来所すれば相談に乗るという受け身の姿勢で、積極的に地域に出て訪問相談を行う機関が少ないように感じます。
今後、もっと心の通ったサービスを提供できる行政窓口が必要だと思います 。
ご意見  小児科の開業医数が減少しており、行政には積極的な対策を講じてもらいたいと思います。また、増加する児童虐待事件の中には、若年夫婦の子育てに関する知識不足が引き起こすものもあるようなので、その予防として新生児や乳幼児の訪問指導を増やすことを望みます 。
ご意見  教育現場では、幼稚園と小学校との連携、小学校と中学校との連携は密になされているようです。しかし、児童の健康情報などについては、保健所と小学校との連携がなく、小学校では保護者から健康上の問題を直接聞いて、初めて知ることが多いようです。子どもが小学校に入学するときの母子保健事業から学校保健事業への移行に際しては、きめ細かい引き継ぎを望みます。
(保健センターTEL54−8187)
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