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人権・同和教育シリーズ
「多文化共生社会」の実現に向けて
 グローバル化の進展とともに、海外との人の交流も盛んになっています。四日市市でも現在、約7200人の外国人の方が市内で生活しており、ここ10年で2倍近くに増加しています。全市民の2.4パーセント、つまり40人に1人は外国人の市民という状況になっており、本市で就労する外国人は増加しています。それに伴い、言葉や文化、生活習慣の違いからくる誤解や偏見による差別の問題が生まれており、他市では日常生活上のトラブルが裁判闘争にまで発展した事例も報告されています。
 市では増え続ける外国人市民の日常生活をサポートするために生活ガイドブックやごみ出しパンフレット、市内マップなどを作成するなど地域社会におけるトラブルを未然に防止するよう取り組んでいます。
また、(財)四日市国際交流協会では、外国人生活相談や出入国・在留手続き相談やボランティアによる日本語講座、生活学習ツアーなどの外国人支援活動のほか、市民と外国人との交流会や異文化理解のためのイベントも開催しています。さらに、日本語ボランティア養成講座への参加などボランティア活動の輪も広がりつつあります。こういった行政や市民グループの取り組みに加えて、自治会やそこに住む人々が一体となって、外国人市民の人権に配慮した環境づくりに取り組む必要があります。
 多様な文化を持つ人々が生き生きと共生し、安心して暮らせる地域社会を実現していくためには、日常的な人と人とのかかわり合いから、「おはよう」「ありがとう」といった簡単な“声かけ運動”からはじめることが、国籍・人種・習慣など異なる文化や価値観をともに認め、尊重し合える「多文化共生社会」づくりを進めていくための第一歩ではないでしょうか。
(今回は、国際課が担当しました。)
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