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今回は、EM(有用微生物群)を活用して環境問題の解決に向けて取り組んでいる特定非営利活動法人「イーエム市民広場」をご紹介します。代表の小川さんにお話を伺いました。 |
 
会社に勤めていたころから環境問題に関心がありましたが、10年ほど前にEMによる土作りの講演を聞いたことがきっかけで、趣味でEMの活用の試みを始めました。その後、会社を退職し、本格的に取り組むようになりました。
Effective Microorganisms(有用微生物群)の頭文字を取った略語です。乳酸菌や酵母、光合成細菌など、昔から食品加工などに使われているもので、人間にとっても自然にとっても有用な微生物の集合体のことです。
最初に取り組んだのが、家庭から出る生ゴミを、EMボカシを使って堆肥化することでした。また、米のとぎ汁でEMを増やすことにも取り組み、その後、EMを使って河川の浄化活動を始めました。
平成12年には、ヘドロと悪臭で困っていると聞いていた阿瀬知川の最下流部をきれいにしたいという思いから、市役所に提案し、話し合いの結果、EMを投入することになりました。
学者や市役所、地元住民の協力を頂き、阿瀬知川の数カ所にEMを投入したところ、約4カ月で、ヘドロの下に隠れていた旧朝日橋(木橋)の詰め杭の頭部が現れるなど、浄化の実感が得られました。
当初は、EMを理解してもらえず、「今までになかったものを入れてもらっては困る」との声を多く聞きました。
その後、実際にEMに関わってきた人たちを中心に、理解してもらえる人が増えてきました。「目の前の川がきれいになった」と言ってもらえたことは大変うれしいことです。
EMの効果がわかっていても活用の仕方がわからないという人も大勢いますので、その周知に努めていきます。また、環境問題の解決のためには、地域の人たちの協力やネットワークづくりが必要ですので、連携を図っていきたいと思います。
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このコーナーやNPOに関する問い合わせ先…市民生活課NPO担当(TEL 54-8117) |
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