HOME >> 人権・同和教育シリーズ 2002/6月上旬
人権・同和教育シリーズ

 人は、生まれながらに平等であり、女性も男性も同じ人間に変わりはありません。しかし、「女はこうあるべき、男はこうあるべき」など、性別で役割や行動を固定したり、制限したりする考えが現在も根強く残っています。
 例えば、夫は仕事で忙しく、妻は家事・育児・介護などの無償労働が多い家庭では、経済的な生活基盤を夫に依存することになります。こうした場合、妻の立場は大変不安定で、家庭の中での夫と妻の上下関係をつくり出すことにもつながります。
 また、職場においては、「男女雇用機会均等法」や「育児・介護休業法」などが制定され、法律的には男女平等が大きく前進しました。しかし、女性は責任のある仕事を任されなかったり、昇進・昇格に男性との差があったりするなど、働く女性の前には、まだまだ大きな壁が立ちはだかっています。
 このように、さまざまな女性問題がある中で、近年、特に問題となっていることは、女性に対する暴力の問題です。
 例えば、職場における性的嫌がらせ(セクシュアル・ハラスメント)や、夫や恋人など親しい男性から受ける暴力(ドメスティック・バイオレンス)などの問題があります。
 女性問題を解決するには、女性も男性も個人としての尊厳が重んぜられ、性別により差別を受けることなく、ともに個性が尊重され、能力を発揮する機会が確保される男女共同参画社会の実現が重要です。「女らしさ」「男らしさ」という固定観念にしばられず、「自分らしく」生き生きと生活できる社会を目指すために、みなさんも身近なところから「女性問題」「女性の人権」を考えてみてください。 
(今回は、女性課が担当しました。)

   
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