泌尿器科

 悪性腫瘍を中心に、手術を多数実施しています。また、市内の他施設からの紹介も多く、積極的に手術を受け入れています。尿路結石については、体外衝撃波結石破砕装置（ESWL）を有し、原則外来通院で治療しています。受診当日の破砕治療にも可能な範囲で対応し、年間約150例程行っております。ただしESWLでの治療不適症例は、入院での経尿道的内視鏡手術で対応しております。前立腺癌の診断、治療に不可欠の前立腺生検については苦痛軽減のため、1泊2日の入院で、鎮静下で実施しています。2022年には約150件の生検を実施し、70件程に癌を認めています。病期や患者さんの希望により治療法の選択をしております。
手術は、2019年9月からは最新式のロボット手術機器、da Vinci Xi が導入され、低侵襲のロボット支援下前立腺全摘術（RARP）を施行しています。また、放射線治療は2021年4月からIMRTも当院で施行可能となり、放射線科の先生と定期的にカンファレンスで相談しながら行っております。

 腎癌の手術については、病期によっては腹腔鏡による鏡視下腎摘術も行っています。2022年からは腎機能温存を目指したロボット支援下腎部分切除術（RAP’N）も行っております。
膀胱癌に関しては、表在性腫瘍に関しては経尿道的膀胱腫瘍切除術（TURBT）を行います。
浸潤性膀胱癌に対しては術前化学療法を併用した膀胱全摘術を行っており、2022年からはロボット支援下膀胱全摘術（RARC）も症例によっては施行しております。尿路変更に関しては回腸導管が原則ですが、年齢・腫瘍形態・予後によって代用膀胱造設術も積極的にしております。
小児泌尿器科手術、男子不妊症治療、女性尿失禁手術、性機能障害の治療は現在のところ行っていませんので、必要に応じて専門施設へ紹介します。

• 日本泌尿器科学会認定教育指導施設

• 体外衝撃波結石破砕装置
• 超音波破砕装置
• 内視鏡手術用切除鏡 6台
• 尿管鏡 2台
• 膀胱尿道鏡 10台
• 軟性膀胱尿道ファイバースープ 3台
• 超音波診断装置 3台
• 尿流動態機能検査装置 1台
• da Vinci手術機器 1台

※完全予約制とさせていただいております。受診されるには、病診連携による（かかりつけ医から）予約および、診療情報提供書が必要です。