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呼吸器外科

表4)手術後合併症と手術関連死

呼吸器外科 診療実績 表5)手術後合併症と手術関連死

 全手術での手術死は7件0.8%、在院死は1件0.1%、肺癌手術での手術死は4件0.9%、在院死1件0.2%でした。肺癌の手術死4件は、1)急性間質性肺炎による呼吸不全で死亡した76歳男性、2) 心疾患・2回の脳梗塞の既往・肥満があり、術後5日目に突然死した(おそらく肺塞栓症)75歳男性、3)術後10日目に自宅で急死した(おそらく心疾患)78歳男性、4) 術後14日目に呼吸不全のため救急外来で死亡した(おそらく肺炎)79歳女性 でした。在院死の1件は、手術後膿胸から多臓器不全で死亡した74歳男性でした。自然気胸の手術での手術関連死はありませんでした。

 そのほかの疾患の手術での3件の手術死は、悪性胸膜中皮腫の胸膜肺全摘後に消化管出血から多臓器不全を発症した症例、アスペルギルス性有瘻性膿胸の2回目の手術後に急性間質性肺炎を発症した症例と重症筋無力症随伴胸腺腫の術後4日目に突然に心肺停止を発症した症例でした。肺癌手術後の肺合併症としては喀痰喀出困難が最も重要で、痰の貯留から肺炎などの大合併症、さらに呼吸不全に進むことが懸念されます。このため自力で痰が出せない場合は、ミニ気管切開と言って前頚部から4-5mmのチューブを気管内に留置してここから痰を吸引します(2件に施行)。すべてが重喫煙の肺気腫の患者でした。こんなところにもタバコの害はあるのです。

 肺以外の大合併症としては、脳梗塞の発症が1件ありましたが、急性心筋梗塞および腎不全はありませんでした。薬物に対するアナフィラキシーショックを1件認めました。再手術を必要とした術後早期合併症としては、右肺全摘後気管支断端瘻の1件に気管支再縫合+有茎大網弁充填を、右肺中下葉切除後気管支断端瘻の1件に気管支再縫合を、術後膿胸の1件に醸膿膜切除+有茎筋肉弁充填術を施行しました。肺気腫症例の肺葉切除術後肺瘻4件は再開胸で肺瘻を閉鎖し経過良好でした。

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