ER、三次救命救急センターを有する三重県北勢地区の基幹病院です。昭和49年開設された脳神経外科では総合的な脳神経外科治療(脳腫瘍、脳血管障害、外傷、脊椎脊髄疾患、小児奇形、機能的疾患)が行われており、特に機能予後、低侵襲手術を重視し、脳血管内手術、内視鏡手術、各種モニターを駆使した多角的治療を行い、治療成績の向上に努めています。
脳腫瘍、脳動静脈奇形などの手術では、ナビゲーション、モニタリングがほぼ必須なものとして使用され、下垂体腫瘍の多くは経鼻的内視鏡手術が行われ、脳動脈瘤の治療は開頭術と塞柱術はほぼ半数となっており、治療適応となる頸動脈狭窄の大部分がステントにて治療されています。脊椎手術にも積極的にインスツルメント、モニタリングが使用され、転移性脳腫瘍では定位放射線治療施設に患者さんを積極的に紹介しています。今後も患者さんのニーズに応えるべく絶え間ない研鑽が必要と考えています。
神経膠腫、髄膜腫、神経鞘腫、下垂体腺腫などの原発性脳腫瘍から転移性腫瘍まで全ての脳腫瘍につき治療が行われており、治療経験も豊富です。化学療法、放射線療法については名古屋大学脳神経外科のプロトコールに従い行われています。従来からの開頭による腫瘍の摘出に加え、低侵襲治療であるガンマーナイフ治療については近隣施設に患者さんの希望、状態、治療効果を考え紹介を積極的に行っております。
髄膜腫など手術中の出血が多くなる患者さんには積極的に術前の塞栓術を行っております。
当院には脳卒中学会専門医が3名、脳血管内治療指導医、専門医が1名常勤しております。出血性の脳血管障害の患者さんは脳神経外科で治療を受けていただいております。
特にくも膜下出血をおこした脳動脈瘤や未破裂脳動脈瘤に対しては開頭クリッピング手術とコイルを用いた脳血管内手術を適切に使い分けた治療が行われております。脳出血については緊急開頭手術から内視鏡手術、CT定位血腫吸引術まで施行可能です。
稀な疾患である脳動静脈奇形、硬膜動静脈瘻についても治療経験は豊富です。脳梗塞などの閉塞性疾患についてもバイパス手術、頸動脈血栓内膜除去術など従来からある脳神経外科手術と血栓溶解療法、血管拡張術、ステント留置術などの脳血管内手術を使い分けた治療が行われています。
当院には脊髄外科学会専門医が2名常勤しております。頸椎、胸椎、腰椎の変成疾患、脊髄腫瘍、脊椎外傷すべての領域に対応して治療が行われています。特に頚椎疾患については経験が豊富です。患者さんの症状にあわせて低侵襲な治療から種々のインスツルメンテーションを用いた拡大手術まで行われています。
三叉神経痛、顔面けいれんに対する神経血管減圧術については治療経験が豊富です。
中林 規容
なかばやし きよう
役職
所属学会・
資格
専門分野
相見 有理
あいみ ゆり
役職
所属学会・
資格
専門分野
吉田 光宏
よしだ みつひろ
役職
所属学会・
資格
専門分野
石田 衛
いしだ まもる
役職
所属学会・
資格
専門分野
水谷 尚史
みずたに ひさし
役職
専門分野
篠田 諭
しのだ さとし
役職
専門分野
伊藤 八峯
いとう やつお
役職
所属学会・
資格
専門分野
月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 | |
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午前 | 中林副院長 相見 水谷(尚) |
篠田 吉田(第1,3,5週目) 相見(第2,4週目) 大学医師 |
水谷(尚)(第1,2,5週目) 特殊外来※ 相見(第1,3,5週目) 吉田(第2,4週目) 柴山(第1,3週目) 篠田(第4週目) |
石田 伊藤(八)名誉院長 大学医師 |
中林副院長 吉田 石田 |
午後 | 篠田 吉田(第1,3,5週目) 相見(第2,4週目) |
水谷(尚)(第1,2,5週目) 梶田(第3週目) 特殊外来※ 相見(第1,3,5週目) 吉田(第2,4週目) 篠田(第4週目) |
石田 伊藤(八)名誉院長 |
月~金:午前 初診受付は午前8:30~11:30
※完全予約制とさせていただいております。受診されるには、病診連携による(かかりつけ医から)予約および、診療情報提供書が必要です。
入院疾患の概要 | 入院患者数708人 |
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脳腫瘍 | 64 |
破裂脳動脈瘤 | 30 |
未破裂動脈瘤 | 71 |
脳出血・脳室内出血 | 129 |
AVM | 3 |
dAVF | 14 |
閉塞性脳血管障害 | 49 |
頭部外傷 | 185 |
脊椎脊髄疾患・末梢神経疾患 | 93 |
小児・奇形・水頭症 | 7 |
感染性疾患 | 6 |
機能的脳外科疾患・てんかん | 23 |
その他 | 34 |