皆さん、新年あけましておめでとうございます。
謹んで新春のお慶びを申し上げたいと思います。
職員の皆さんには、昨年1年間、四日市市政のために献身的に働いていただきましたが、どうぞ、今年もよろしくお願いを申し上げます。
それにしても、昨年は本当にいろいろな出来事があった、まさに激動の一年でした。経済の世界を見ますと、長引く世界同時不況によって、この四日市を中心とする地域の経済も大変大きな打撃を受けました。そして、雇用、あるいは本市の財政状況にも大きな影響を投げかけております。いまだに、その厳しい状況は続いており、また、政治の世界に目を転じますと、昨年の8月30日の衆議院の総選挙によりまして、これまで長く続いた政権から、民主党を中心とする政権に政権交代が行われるという、本当に画期的な政治の世界での激動がありました。
また、新型インフルエンザが猛威をふるって、この四日市でも非常に多くの方が感染され、現在もその状況が続いておりますし、この現在のウイルスが、いわゆる強毒性に変異をした時に、どんな状況になるのか大変心配をしているところでございます。なんとか、そういうパニックをくい止めるための努力、準備を、今からしておかなければならない。こんなふうに思っております。そして、私も、1年間市政を担当させていただいて、この時点で1年間を振り返ってみますと、市政の中でも大変大きな出来事がいくつかありました。
まず、重大ニュースを見てみますと、こういう厳しい財政状況の中で、大変ありがたいことに、外資系のドイツ系と韓国系ですけれども、それぞれ、大変大きな額の設備投資をしていただいて、これは本市の税収にとっても非常にありがたいことですし、明るいニュースに入ると思います。
また、これは私のマニフェストにも関連することですが、長引く中心市街地、商店街の低迷のなかで、まだまだ、活性化というところには至っておりませんけれども、そのひとつの突破口を開くという意味で、いわゆる文化の駅のメインステーションが中心市街地のど真ん中にオープンをいたしました。これも明るいニュースのひとつだと思います。
ただ、本市の上下水道局の職員が逮捕されるという、そういう不祥事もありました。悲喜こもごもの1年間であったというふうに思っております。その中で、私のマニフェストについて少し触れますと、1年間の間に、あるいはすぐ着手、こういう風に謳ってあるマニフェストの項目につきましては、皆さんのご協力のおかげで、大体ほぼ実施ができたと思っております。ただ、これからのマニフェストの各政策の実行にあたっては、大変厳しい今の財政状況を鑑みますと、約束どおり、年限どおり実行できるかというと、非常に厳しい面があります。したがって、このマニフェストの施策の中身を、知恵を絞って工夫をしたり、あるいは、実施期限につきましても、少し先延ばしをしなければいけないような状況も生まれてくると思います。
しかし、マニフェストというのは、市民の皆さんとの約束でありますから、全力を挙げてこのマニフェストの各項目、施策の実行にとりかかっていきたい、取り組んでいきたい。新年にあたって、そんな意味での決意も新たにしております。
一方、マニフェスト以外の施策を見てみましても、特色のある施策としては、いわゆる緊急地震速報端末、これが今年の3月までに、ほぼ、各公共施設に設置されることになっております。あるいは、電子黒板、いろいろな問題がありましたけれども、全小中学校に3台ないし4台設置をする運びとなっております。
こういったこともやってきましたけれども、しかしながら、大きな課題、新総合ごみ処理施設の問題、あるいは、海上アクセスの問題、積み残した問題も多々あります。今年は、こういった残された課題について、スピード感を持って、その解決の見通しを立てていきたいと思っております。
さらには、今年は、皆さんもご承知のように、平成23年度から始まる新しい総合計画の策定の時期に当たっております。12月までには、この策定作業を終えなければなりません。先ほど申し上げたように、非常に厳しいこの財政状況、今年だけではなくて、ここ数年は少なくともこの状況が続くであろうということを考えますと、いわゆる選択と集中による施策の重点化、そして事業の費用対効果、こういった視点を常に念頭において、各事業、施策の実行にあたっていかなければならないし、また、その中で、10年先を見通して、厳しい財政状況の中ではあるけれども、そういった都市経営という視点の中で、夢のある、将来に希望の持てる、そんなまちづくりの道筋を考えていかなければならない、まさに正念場の一年ともなります。是非、皆さんの知恵と力を貸してほしいというふうに思います。
加えて、新年度の予算編成も大詰めにきております。市民の皆様にも、行政サービスの面でいろいろな負担を強いなければならない状況も予想されております。こういう厳しい状況だから仕方がないということではなくて、あくまでも市民の皆さん、あるいは団体の皆さんに、こういう事情で、そして、こういう基準で予算編成をしておりますので、この部分はカットしなければいけない、それは、こうこうこういう理由ですということを、本当に心をこめて説明をして、少なくとも100パーセントとはいきませんけれども、多数の方がしようがないなと、こうやって納得していただけるような、そんな話をする機会を皆さんが現場に出ていただいて、事前にもって、そして予算編成にあたっていただきたいと、そういうことも併せてお願いしておきたいと思います。
市政全般にわたってですけれども、もともと私は、派手な人気取りのパフォーマンスは好みませんし、やりません。そういうことよりも、本当に中身のある効果的な政策でもって、マニフェストで謳っている「みんなが誇りを持てるまち、四日市!」をつくる、元気・魅力・安心、この3つのキーワードのもとに政策を進めて、そして、市民の皆さんに本当に満足をしていただく、そういう政策の成果でもってこの四日市を変えていきたい。そんなふうに思っておりますし、キャッチフレーズは「動かそう、四日市!」です。昨年は、なかなかその動きが目に見えなかったという、そういうご意見もありました。これは、真摯に受け止めておりますけれども、しかし、大きな課題、山積している大きな問題について、これは、岩に例えるとですね、大変重い、大きな岩を動かすために、昨年はテコを、その中に差し入れて準備をした。今年は、テコをぐいっと力を入れて動かして、四日市のまちがあらゆる意味で前進できるような、そんな一年にしたいというふうにも思っております。
ただ、いろいろな問題を解決するために、決断を下さなければならない時期が近々やってきます。しかし、私は、あくまでも周囲の状況、あるいは、将来見通しをしっかりと踏まえずに、拙速に結論を出すことだけは絶対に避けたいというふうに思っております。市民の皆さん、あるいは市の将来にとっての最大の責任を背負っている市長という立場としては、物事を決断するときには責任をもって、そして将来に、市民の皆さんに負担が残らないような形で、的確なタイミングで決断を下す。こういうスタンスで望んでいきたいというふうに思っております。それが、私の使命でもあるし、また、皆さんの仕事においても同じであるというふうに考えております。そういう意味で、今年一年も、是非皆さんのご協力をお願いしたいと思います。
最後に、私が、常々考えております公務員とはこうあるべきかなという、私の考え方を述べさせて頂いて、ご挨拶に代えたいと思っております。というのは、まだまだですね、公務員というのは、市民のみなさんの貴重な税金、血税を使って仕事をしているという意識が、私を含めてですが、薄いなというふうに感じます。世間といいますか、市民の皆さんの目から見れば、公務員というのは、これだけ不景気で厳しい時代にあっても、その職は安定している、失業ということはない。そういう非常に恵まれた環境にあるというふうに映っておりますし、また、現にそのとおりです。定時に市役所に出てきて、与えられた仕事をこなして、また定時に帰っていく。こういう公務員では、とても市民の皆さんのニーズに応え、時代を先取りするような、そんな仕事はできないと思います。ですから、まず、我々公務員がしなければならない仕事として、市民の皆さんのニーズを的確に把握する、そして、これからの時代を的確に見通す、この二つがまず必要です。そのうえで、自分が所属している部署にあって、自分自身が何をすれば四日市の発展につながるのか、市民の皆さんの幸せにつながるのか、四日市が元気で魅力があって安心して暮らせるまちになるのか、そういうことを常に頭に描きながら仕事をしていただきたい。
つまり、四日市全体のことを考えるのと同時に、自分が今している仕事とそれがどう結びついていくのかを考え、自分がやっている仕事は、市民の皆さんにとってこうやって役立っている、そういう実感と将来の、未来の四日市を背負っているという気概、この二つを持って、今年は是非仕事に臨んでいただきたいと思います。 今年は、ご承知のように寅年でありますから、トラのように勇猛果敢に、そして、ちょっと例えはおかしいかもしれませんが、映画の寅さんのように温かいハートをもって、あくまでも市民のためにという共通の認識を我々持ちながら、今年一年、四日市の市政に邁進することを共に誓いあって、私からの新年の挨拶を終わります。
今年もどうぞよろしくお願いします。
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