特集 『新・住宅マスタープランができました』
住まいは毎日の暮らしの拠点です。安心で快適に暮らすことができる住まいから、幸せの実現が図れます。市では、市民一人ひとりが豊かな住生活を送れるよう、居住水準の向上や質の高い魅力的な住環境の整備を目指し、「新・住宅マスタープラン」を策定しました。このプランは本市の実情に適した住宅施策を進めていくための基本的な方策を示したものです。この特集では、プランのあらましをご紹介します。
 住まいの現状と課題
市内の住まいの現状
市内の住宅のうち、持ち家の割合は68.6%で、全国平均を8%ほど上回っています(グラフ1)。一戸当たりの平均延べ床面積は、持ち家で127.74平方メートル、借家では50.92平方メートルで、どちらも全国平均をやや上回っています。持ち家の割合は高いものの、「借家では狭すぎるため、やむを得ず持ち家に」という事例もあり、時代や要望に応じ、賃貸などの「良質な住宅」づくりが必要と思われます。
日本の住環境の課題
日本の住宅水準を国際比較すると、賃貸住宅の床面積の狭さが際立っており(グラフ2)、ゆとりを持って子育てができる広さの賃貸住宅が求められています。また、建て替えの周期が三十年と非常に短く、これは建て替え費用の面でも資源の有効利用や環境保護の面でも問題で、丈夫で長持ちする住宅の建設が必要です。
 住宅政策の方向
住宅に対する要望が一人ひとり異なり、また、多様化する中、これまでの供給中心から居住の中身の重視へと住宅政策の転換を図ります。また、市民のみなさんが地域のまちづくりのなかで住宅の在り方や住生活について見直し、住宅がまちの財産であるという意識を高めていくことも大切です。「新・住宅マスタープラン」では、このような認識の上で、次のように「基本理念」、「基本目標」を示しています。
基本理念
『住んでみたい、住み続けたい、魅力あるまち 四日市』の実現。
基本目標
(1)安心して住み続けられるゆとりある住生活の実現
(2)だれもが住みたくなるような魅力ある住生活の実現
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