![]()
摘み取られた茶葉はどのようにしてお茶に加工されるのでしょうか。茶業振興センターは茶工場を併設しており、5月のお茶の時期には毎日お茶を加工しています。その様子から、茶葉がどのように加工されていくのかを順に追いかけて見ましょう。
| 葉を蒸します(蒸熱) |
| 摘み取ったばかりのお茶は水分もたっぷり含んでおり、そのままでは葉の中にある酵素(ポリフェノールオキシダーゼなど)の働きにより緑色が失われてしまいます。葉を蒸気の中を通して(約30秒)酵素を失活させ、すぐに風を送って冷却し緑色を保ちます。ウーロン茶や紅茶はこの操作を行わないため、赤茶色をしています。 |
|
|
| 葉の露をきる(葉打ち) | |
|
|
蒸された葉は葉打ち機に入れられ水分が切られます。葉打ち機の中には鍬の刃のような手(もみ手)とフォーク状の手(さらい手)がいくつも回転していてこれで茶葉をさばきながら90℃ほどの熱風をあてて水分を取ります。葉の状態を見ながらおよそ15分ほど処理します。 |
| 葉をもみながら乾燥します(粗揉) | |
|
|
粗揉機は葉打ち機とほとんど同じ形状をしています。熱風(80〜90℃)を送って葉を乾燥させますが、葉打ち機と違って葉をもむ方にも重点が置かれています。水分が40%程度になるまで乾燥されます。葉の状態を見ながらおよそ30分ほどかかります。 |
| 葉をよくもみます(揉捻) | |
|
|
次に揉捻機で葉は強くもまれます。揉捻機の台の上には渦巻きのような形をした金属製の棒が埋め込まれており、この上を桶のような形の「もみ桶」がぐるぐると回転します。お茶の葉はもみ桶の中に入り、その上に円錐形のふたが乗って押さえられます。このようにしてもまれることにより葉の中の水分は外ににじみ出し、均一になります。20分ほどかけます。 |
| さらに乾燥します(中揉) | |
|
|
ドラム型回転機の中で熱風をあててさらに水分をとばします。この装置の中にもやはり「もみ手」が付いており、茶葉を軽く圧することで葉の中の水分を取り出します(約20分)。 |
| 乾燥して葉の形を整えます(精揉) | |
|
|
これは非常に複雑な機械です。台の上にはギザギザの溝の付いた弧状になった盤(揉盤という)があり、お茶の葉はこの上に乗ります。その上を平べったいふたのような盤が前後に動き、茶葉はこの間をすりつけられるようにして細い針状に形が整えられます。揉盤は釜になっていて約90℃に加熱されています。動いているところを見るとその精巧なつくりに感心してしまいます。約30分。 |
| 乾燥します(乾燥機) | |
|
|
タンスのような形をしていますが、引き出しのところ中は網底になっていてお茶を広げて入れて乾燥させます。精揉後の葉は水分が13%ほどあります。貯蔵性を高めるため3%位まで乾燥します。約60分。 |
| 出来上がり | |
|
|
このようにして出来上がったのが荒茶です。この後仕上げ、加工を行い商品として販売されます。出来立てのお茶はなんと言っても香りと色が抜群です。ゆっくりと味わいましょう。おいしいお茶をいつでもいただくため、お茶は缶などに密封して涼しいところに保存しましょう。でもやはり、開封したら早く飲むのが一番です。 |